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登録日:2011/10/28 Fri 11 11 33 更新日:2024/06/23 Sun 22 48 32NEW! 所要時間:約 30 分で読めるのねん ▽タグ一覧 20周年 KONAMI さくまあきら まさかのボードゲーム化 カードゲーム キングボンビー ゲーム コナミ シリーズ項目 ハドソン パチスロ化 パチンコ化 ボンビー ボードゲーム リアルファイト 任天堂 友情崩壊 双六 名作 地理はこれで覚えよう 所要時間30分以上の項目 桃太郎 桃太郎電鉄 桃鉄 桝田省治 歴史もこれで覚えよう 海物語 温泉 貧乏神 鉄道 社長のみなさん! ◯月ですよ~! 『桃太郎電鉄(ももたろうでんてつ)』とは1988年にハドソン社から発売された、ファミリーコンピュータ用のゲームソフトおよびそのシリーズ作品。ここではシリーズ全体について解説する。 『桃太郎伝説』のセルフパロディであり、『桃鉄(ももてつ)』と呼ばれることが多いが『桃電(ももでん)』と呼ぶ人も一部いる。 生みの親は『桃太郎伝説』と同じ、さくまあきら氏。 ■社長のみなさん!概要ですよ~! プレイヤーは電鉄会社の社長さん(*1)となって、サイコロをふって電車(乗り物)を進め、 全国各地の「物件駅」で「物件」を買いその収益金で資産を増やしていく、すごろく風のボードゲーム。 例えば1,000万円で収益率10%の物件を購入したならば決算(後述)の際に100万円が手元に入ってくるという具合。 季節や止まった駅(マス)に応じて発生する様々なイベントを乗り越え、最後に「総資産」が一番多い人が勝ちとなる。 ゲーム内の「物件」は現実の日本各地の名産品等に準拠しており、原作者のさくまあきら氏が実際に取材した中から厳選されたものが登場している。 中には聞きなれないヘンな名前の食品物件もあるが、どれも実際にある食品やお店がモデルとなっているのだ。 地理を覚えると有利なゲームだし、くりかえし遊ぶうちに意外と地理の勉強にもなる。 最大4人(一部作品では最大5人)で長時間プレイできるので、 正月休みに家族と遊んだり友達の家で夜通しプレイした人も多いのではないだろうか。 ……え? いっしょにあそぶ友達がいないので、いつもCPUが相手だった? 大丈夫! 仲間は多いさ! ちなみに一部の作品ではインターネット対戦にも対応しており、全国のプレイヤーやフレンドとネット対戦が可能。 見知らぬプレイヤーともネット対戦できるモードもあるが、『桃鉄』はゲームの性質上1プレイにどうしても時間がかかる(*2)ので、 なるべく時間に余裕のあるときにプレイすることを心がけたい。 ■シリーズ一覧 いろいろな作品があるが、ここではおもなシリーズを紹介。 なおナンバリングはあるが一部だけで、またタイトルに特に命名法則は無い。 桃太郎電鉄 シリーズ第1作目。本作だけルールが今と大幅に違っている。気になる人はネットで調べてみよう。 ちなみに商品のパッケージには「日本一周すちゃらかトレイン」というサブタイトルが載っていた。らしい。 任天堂のファミコン40周年サイトでは『日本一周すちゃらかトレイン 桃太郎伝説』の名義で扱われている。 スーパー桃太郎電鉄 2作目。ルールが一新され、これが現在の「桃鉄」のベースとなる。 これ以降もゲームバランスの調整や新要素の搭載、マップのリニューアルなどは毎回行われているが、基本的なルールは大きく変わっていない。 「カード」や「貧乏神」も本作から。ボンビ~! 本作には桃太郎ランドが存在しない。 なお、タイトルに「スーパー」とあるが、スーパーファミコンでは発売されていない。ファミコン全盛期の流行に乗った命名だが、看板に偽りは無いのでセーフ。 スーパー桃太郎電鉄II みんなのトラウマ「キングボンビー」初登場。グェッヘッヘ! 「ミニボンビー」も初登場なのねん。物件の「増資」システムは本作から。 「ハワイ」などの海外の島にも行けるようになったほか、役職を社長以外にすることが可能になった。 スーパー桃太郎電鉄Ⅲ 夜叉姫が桃太郎のアシスタントとしてニュースに登場するようになる。 「メカボンビー」初登場。うまくいけば、キングボンビーを撃退できるようになった。 景気が変動することがあり、プラス駅&マイナス駅の増減額や目的地到着援助金に影響が出る。 CM バーイ、ハドソン!? おかげさまで桃太郎(ももたろう)シリーズ 行ってきますと桃太郎! 急ぐばかりが人生じゃなし! 600万本突破! コロコロ変わる目的地! 高知(こうち)・長崎(ながさき)の路面電車(ろめんでんしゃ)に注目(ちゅもく) 人生楽ありゃ苦もあるさ!! 博打一筋敵は友ぉっ! なーんだバカヤロー。 遊(あそ)んでみなけりゃ桃太郎(ももたろう) SUPER 桃太郎電鉄Ⅲ 買わなきゃ、ハドソン♪ 荒井注がスリの銀次を演じている。 スーパー桃太郎電鉄DX ROMの容量が増え、色々パワーアップ。ワープ駅、目的地候補変更などの新要素も多数。 「銀河鉄道カード」が初登場し、宇宙のマップに行けるようになった(*3)。 一定の年数経過で「秋田沖駅」や「エロマンガ島」が出現するイベントも。 貧乏神の変身パターンにガッちゃんのパクリ「コマルン」が初登場。 桃太郎電鉄HAPPY スーパーファミコンでは最後の作品。 さくま氏の公式サイトのブログによれば、色々あって当時これでシリーズ最終作となる予定だったんだとか。 タイトルの『HAPPY』には「ハッピーエンド」という意味が込められているらしい。 本作では長野オリンピックが開催され、該当都市の物件を持っていればお金が貰える。 カード売り場の減少(*4)やカードの価格上昇など難しくなった点も。 シリーズではおなじみとなったキングボンビーのふるさと「ボンビラス星」は本作から。 目的地到着時に名産品が祝福するようになったほか、潜水艦を使った時のイベントが用意された。 また本作ではゲーム中の夜叉姫がボイスつき(CV 横山智佐)。「がんばってね!」とか「ファイト!」とか言ってくれる。ちょっとうれしい。 桃太郎電鉄7 PSで発売。プレイヤー全員に被害を与える「ギーガボンビー」が初登場。 また本作からカード欄が「進行系」「便利系」2つのウィンドウに分かれ、最大所持枚数がそれぞれ5枚ずつまで(合計最大10枚)になった。 「○○ラリーカード」が初登場し、全国を巡ってスタンプを集めると多額の賞金が貰える。 ショッカーO野が主催するミニゲームが初登場。 これまで最強だった閻魔をさらに上回るCOMキャラ「さくま」が追加。かわりに阿修羅がしばらくの作品でお役御免になってしまったが CM バーイ、ハドソン!! お待たせみんなの桃鉄7 桃太郎電鉄7 おまたせみんなの桃鉄セブン 桃太郎電鉄がPS(プレイステーション)で遊べるんだよ~♪ 本社ピンチ! 急げ~! 謎が謎よぶギーガボンビー! 売って買ってのボロ儲け! 桃鉄買わなきゃ、ハドソンでい! 桃太郎電鉄jr. 〜全国ラーメンめぐりの巻〜 GBで発売。上記『7』をベースに、いつもと違うルールで遊べる「とくべつゲーム」を搭載。 ミニボンビーが奪う金額が他のシリーズよりも大きく、貧乏神の方がマシな場合も。 桃太郎電鉄V PSで発売。タイトルの『V』は「ブイ」と読む。「ファイブ」じゃないよ。 独占している駅を災害から守れる「シェルター」システムや、ひとつの地方の全物件を丸ごと壊滅させる「ハルマゲド~ン」が新登場。 意味のないようなカードをくれる「ペペペマン」が初登場。 本作では1999年の発売にちなんで、「世紀末イベント」が用意されている。 このほかにいろんな条件や特殊ルールで遊べる「バラエティゲーム」を搭載。 さらに、ゲーム本編で岡山の「桃太郎ランド」を購入すると……!? おまけ要素も充実した、色々てんこもりな一作。 桃太郎電鉄X 〜九州編もあるばい〜 PS2で発売。タイトルの『X』は「ばってん」と読むばい。 本作からマップや一部キャラクターのグラフィックが3Dに。しかし桃太郎や夜叉姫などのキャラクターは2Dのまま。 また「便利系」のカードを8枚まで持てるようになり、3月も通常行動が可能な月になった。 本作から埼玉県の駅が登場するようになった。 そしていつもの全国編マップのほかに「九州編」マップを収録。「九州編」では全国編よりも広く作られた九州のマップが舞台。 さらに前作に引き続き「バラエティゲーム」も収録。 本作のみ5段階増資が可能。 「古代怪獣デボンドビス」が新登場し、プレイヤー全員の持ち金を毎ターン奪っていく。 ドジラがドジラ―スにパワーアップし、撃退できなかった場合は周辺の都市も破壊する。 九州編で鹿児島の目的地に着くと「おいどん」が登場し、プレイヤーを手助けしてくれる。 九州編のみ鉄道省で鉄道を購入できるようになった。 COMキャラと順番に対決していく1Pモードが新登場。 本作から、3年間だけプレイする「桃鉄公式戦(後に「桃鉄3年決戦!」に改名)」で遊べるようになった。 桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現!の巻 PS2とGCで発売。「ブラックボンビー」が初登場。本作からゲストボンビーが毎回登場するようになる。 マップは全国編のみだが、前作の「九州編」にあったイベントやシステムが搭載されており、演出面もパワーアップ。 駅で売っている物件の数や価格のインフレが進むようになったのはこの作品から。 夜叉姫が目的地発表の時に、現地についての簡単な説明をするようになった。 借金状態でカード駅に止まると、「カードの神様」が登場することがあり追加でカードを引ける。 本作から、スリの銀次の出現率が大幅に上がる「当たり年」が設定された。 東京駅の本社ビルが、借金をしても手放さずに済み、ボンビーに処分されることも無くなった。 「バラエティゲーム」では貧乏神がいっさい登場しない「貧乏神がいない!」モードが初登場。 対戦ゲームとしては面白みに欠けるのであまりオススメできないモードだが、貧乏神を嫌うお子さんを持つ親からは子どもと一緒に遊びやすいと好評だったらしく、以降も何度か搭載された。 桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー! PS2とGCで発売。 いつもの全国編のほかに、近畿・中国・四国が舞台の「西日本編」マップも遊べまっせ。 全国編ではプレイヤーの所有物件をどんどん吹き飛ばす「ハリケーンボンビー」が初登場。以降もレギュラーキャラとしてしばらく登場していた。 貧乏神に「ボンビー・モンキー」がつくことがあり、プレイヤーにいいことをしてくれる。 西日本編のみ、大阪の目的地に着くと貧乏神の代わりに「大阪のおばちゃん」が登場し、プレイヤーの行動を制限させてくる。 伊賀上野に着くと「忍者のっとりクン」が登場することがあり、他のプレイヤーの物件一つを乗っ取れる。 ナイスカード駅が新登場。比較的良いカードが手に入るが、デビル系カードが全く出ないわけではない。 記念仙人が登場する条件が大幅に増加した。 目的地に着いた時に借金の場合は帳消しできるようになった。 本作から、自社発祥地の物件駅を設定できるようになり、止まるといいことが起こるほか、物件駅以外も目的地に選ばれるようになった。 桃太郎電鉄USA PS2で発売。タイトルのとおり、今回の舞台はなんとアメリカ(北米)。 アメリカが舞台なのでマップはこれまでの桃鉄と全く違うが、基本ルールはやはりほぼ変わらず。持ち金が「円」ではなく「ドル」になったくらいである。 ロケットに乗って月面へ行けたり、海底で財宝探しができたり、過去の時代へタイムスリップしたり、 ラスベガスのカジノでギャンブルできたりと、新しいイベントも多数搭載。 新ゲストボンビーは「スペースボンビー」と、変装だが「ビリリンモンロー」。なお、「メカボンビー」や「ブロックカード」は本作で廃止となった。 本作以降、貧乏神の変身シーンで「スリー、ツー、ワン……GO!」ボイスが出るようになった。 本作では桃太郎ランドが登場しない代わりに最高額物件は「ネズミーワールド」である。 次に海外進出する作品は「WORLD」である。 桃太郎電鉄G ゴールド・デッキを作れ! GBAで発売。マップは『12』の全国編がベース。 また本作は「いつもの桃鉄」モードをひとりでプレイ中に、所持しているカードを「デッキ」として保存できる機能を搭載。 保存したデッキは「桃鉄3年決戦!」モードに限り使用でき、はじめから好みのカードを所持した状態でゲームをプレイできるので、 色々なデッキを登録すればいつもとひと味違う対戦が楽しめる。 また、貧乏神が変身するキャラに、新たに「ピヨピー」が登場。 桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻 PS2で発売。 新登場の「ミサイルボンビー」をはじめ、「キングボンビー」「ブラックボンビー」「ハリケーンボンビー」「ギーガボンビー」といろんなボンビーが大集合の一作。 各地で出現しプレイヤーに影響を与える「名産怪獣」は本作から。 中盤から「特別カード売り場」や「新千歳空港」などマップに変化が起こる。 ゲーム終了時の三賞(○○王)は廃止されたが、代わりにエンディングが面白くなった。 本作から、プレイヤーやCOMキャラが「絶好調」にパワーアップすることがある。 さらに、ある程度年数が経過すると宇宙から小惑星が落下するイベントが発生。そしてその小惑星はなんと、日本列島に直撃してしまい……!? 桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻! PS2、Wii、Xbox 360で発売。 サブタイトルにもあるとおり「北海道大移動」という新イベントが本作の目玉で、もろもろの事情により北海道が文字通り「大移動」してしまう、というとんでもないイベントが発生する。 また本作から最長プレイ年数が100年となり、カード袋の「進行系」が「急行系」に変更された。 新ゲストボンビーは「ゾンビボンビー」「ハピネスボンビー」「イレーザーボンビー」の3体。 マップに表示されない「埋蔵金駅」が目的地になることがあり、発見した場合10倍の援助金が貰える。 中盤から物件駅で100倍の金額で他プレイヤーの物件を乗っ取れるようになる。 終盤では「みらい超特急」という路線を開発するようになり、投資したお金は本社ビルと同様に手放すことが無い固定資産となる。 Xbox 360版は『15』の小惑星イベントの追加やみらい超特急のルート変更などの変更点がある。 桃太郎電鉄DS TOKYO JAPAN ニンテンドーDSで発売。 携帯電話用アプリとして配信されていた2本の桃鉄を同時収録した一作。 新要素も追加されているが、基本的なシステムやゲーム内容は元のアプリに準拠している。 本作から群馬県の駅が登場するようになり、47都道府県コンプとなった。 桃太郎電鉄20周年 DSで発売。シリーズ20周年を記念した一作。マップが拡張され、新しい駅が多数追加。 またニンテンドーWi-Fiコネクションによるオンライン対戦モードが搭載(現在はサービス終了)。 なお、プレイ年数は最長50年まで。また、カードの所持できる枚数は急行系・便利系の分類がなく最大8枚までとなり、物件の「増資」システムは本作で廃止となった。 新ゲストボンビーは「ロシアンボンビー」。 本作から、特定の物件駅を独占すると「歴史ヒーロー」が仲間となり、加勢したプレイヤーに様々な効果をもたらす。 桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻 Wiiで発売。条件を満たすと各地で仲間にできる「歴史ヒーロー」が多数登場。 またマップの規模が前作の1.5倍となり、前作に引き続きオンライン対戦モードも搭載(現在はサービス終了)。 本作は全ての都道府県庁所在地に物件駅が登場している。 カードはふたたび「急行系」5枚「便利系」8枚まで持てる形式に。 物件が大量に増加したことにより物件や鉄道の価格がインフレし、桃太郎ランドに至っては10兆円(前作の10倍)となった。 新ゲストボンビーは「エアプレンボンビー」「バクレツボンビー」の2体。 桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻! PSPで発売。 『2010』をベースに、チーム戦ができる新モード「桃鉄タッグマッチ」を搭載。 「桃鉄タッグマッチ」モードではカード袋をチーム全員で共有し、チームの合計総資産を競いあう。 また『2010』で登場したゲストボンビーに加え、さらに「ツルギボンビー」が新登場。 月初めのイラストカレンダーは本作が最後である。 なおオンライン対戦モードは搭載されていない。 桃太郎電鉄WORLD DSで発売。なんと全世界が舞台の桃鉄。 世界各国が舞台だが通貨はいつもどおり「円」。 いろんな国を旅しながら物件を買いまくり、総資産世界一をめざそう。 新ゲストボンビーは「デビルボンビー」「チャージボンビー」の2体。また「ロシアンボンビー」も登場。 「忍者のっとりクン」は廃止された。 プレイ年数は最長50年まで。また本作から、カードを持てる枚数は『20周年』と同様に8枚までとなった。 前作に引き続き、オンライン対戦モードも搭載(現在はサービス終了)。 家庭用ゲーム機向けとしてはこれが最後のハドソン製『桃鉄』となった。 桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!! 3DSで発売。 前作からおよそ6年ぶりの発売となった。本作の発売元は任天堂だが、ゲーム製作には元ハドソンのスタッフが参加している。 キャラクターデザインが一部キャラを除いてリニューアルされ、マップも大きく拡張。新ゲストボンビーは「ナイトメアボンビー」。しかし、桃鉄ファンの皆様にとっては何より「ハリケーンボンビー」のクビが一番大きいだろう。なお、「ペペペマン」や「ボンビー・モンキー」は本作で廃止となった。 本作は震災からの復興がテーマで、「いつもの桃鉄」モードでは実際に日本で起きた震災や復興に関するイベントが発生する。どんな内容かはあなたの目で確かめよう。 なお、オンライン対戦には非対応。 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~ 略称は『令和』『定番!』が妥当か。詳しくは個別項目へ。 桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~ 引き続きNintendo Switchで発売。略称は、既に『WORLD』と付くタイトルがあるので区別のため『地球』、またはカタカナ表記の『ワールド』とするのが妥当か。 13年ぶりに世界全体を舞台としており、地球儀のような球体マップが目玉。各地の特色や国旗については『地球の歩き方』や日本旗章学協会など専門家の監修も受けているほか、一番乗りすると現地語での挨拶や歓迎のボイスが流れる物件駅もあり、これらは全てその言語のネイティブスピーカーを起用しているとのこと。 目的地までの最短ルート表示機能の実装ほか、「いつもの桃鉄」で発生するイベントどれか一つだけを遊べる「ヒストリーモード」や、目的地に到着した際のイベントなどを振り返るモードも追加。 新登場キャラクターは、シリーズ初の褐色肌眼鏡っ娘レポーターの「アリス」、及び貧乏神の変身形態に「ばらまきボンビー」「世界旅行ボンビー」。「名産怪獣」に当たる「お祭り精霊」も各地に出現し、災害や臨時収入など様々な影響をもたらす。モッテケッテちゃんが可愛くて有能。ほか、「サステナブル(持続可能)」といったワードが出たり、強制イベントが伝染病や紛争やIT企業にまつわるものだったりするなど昨今の情勢も反映している。しかし一番乗りしたとはいえ紛争地域から支援金を貰って良いのか? 一方、移動系カードは元々使いきりだったものを除き繰り返し使えるのが標準となる形で周遊系カードは全廃。そのカードは「タンク系」と呼ばれ、確実に3回使えるようになったが、使い切ると確実に消滅する点が周遊系とは使い心地が大きく異なる。 他にも「急行系カード」が列車から飛行機になり名称も変更、インフレやイベント発生の基準が年数ではなくプレイヤーの資産水準「総資産レベル」に応じて進行するようになるなど、『令和』の要素を概ね踏襲しつつ変更点も多い挑戦的な作品となった。 ■基本ルール 最初にみんなが目指す「目的地」がルーレットで決定され、 順番にひとりずつサイコロをふったり「カード」を使ったりして「目的地」に一番乗りを目指す。 移動後、止まった「駅(マス)」に応じて色々なイベントが発生したり物件を購入したりできる。 何らかのカードやイベントの効果などによって行動不能のときは強制的にパスさせられるが、そうした状態ではない限りサイコロも振らずカードも使わないでパスを選ぶことはできない(そもそもそういったコマンドが存在しない)。 そのときの目的地の駅にいちばん先にぴったり到着すると「一番乗り」となり、そのプレイヤーは目的地の住民に大歓迎を受け多額の援助金がもらえる。同じプレイヤーが連続して一番乗りを果たせばその回数に応じたボーナスも加算されていくほか、一定の回数ごとに副賞としてカードを貰えることも。 しかし一方、このとき目的地からもっとも遠い位置にいたプレイヤー(*5)には、色々な悪さをする「貧乏神」がとりついてしまう。 その後次の目的地がルーレットで決定され、今度はその目的地を目指してみんなで競うこととなる。 プレイヤー全員が1回ずつ行動すると1ヵ月(1ターン)が経過。 このゲームでは「4月」から「3月」までの12ターンで「1年」となっており、 所有する物件や月や季節の移り変わりに応じて台風や大雪、桜前線などの色々なイベントが発生し、臨時収入を得たり損害を被ったりすることがある。 また毎年「3月」が終わると「決算」が行われ、ここで自分が所有している物件の収益金をまとめてもらうことができる。 (旧作では「3月」は決算のための月として存在しており行動はできなかったが、『X』以降は他の月と同様にプレイヤーが行動可能な月となった。) 上記の繰り返しでゲームを進めていき、設定した年数だけプレイするとゲーム終了。 最後に総資産(所有する物件の総額+最後の年の収益金を足した持ち金)が一番多い人が優勝となる。 ちなみに設定できるプレイ年数は通常のモードでは最長「99年」、『16』以降は一部作品をのぞき、最長「100年」。 『20周年』『WORLD(DS版)』は「50年」まで、携帯アプリ版では「20年」もしくは「30年」まで。 またプレイ年数が3年間限定の「桃鉄3年決戦!」など、プレイ年数が変更できないモードもある。 ■主な駅(マス) 物件駅 「物件」を購入することができる駅。「目的地」は基本的にこの物件駅の中から決定される。物件は食品や工(鉱)業、観光、水産、農林など数種類がある。 作品によっては、自分が所有している物件がその駅にすでに有れば、物件を「増資」して、その物件の資産価値と収益率を上げることも可能。 (後期には「増資」システムが無い作品もあるが、その場合収益率が高めに設定されているものが多い。) また、その駅の物件を全て自分が所有すると「独占」となり、 独占している間はその駅の物件から得られる収益金が2倍となる。 しかし、一度誰かの所有となった物件にも乗っ取りをかけて奪ってしまうこともできる。 中には収益率がマイナスという、所持しているだけでコストばかりかかる物件もある……が、 そうした物件は時折莫大な臨時収入が入ってくるなどのボーナスが隠されていることが多い。 独占しているなら収益率マイナスによる損失は半分となる。 なお、物件を所有しているときに持ち金がマイナスになると、直ちに黒字になるまで手持ちの物件を売り払い負債の解消をしなければならないが、農林物件だけはこの状況になっても手放すことはできない(*6)。 逆に言うなら、借金を返せなくても資産として残しておけるし、おまけに貧乏神にも売られずに済む。ただしキングボンビーの物件捨てだけはどうしようもない その反面、収益率が低い物が多くなっているので長期戦向け。キングボンビーにぶち壊しにされながらも農林物件の収益金を元手に這い上がることも不可能ではない。 なお、どれだけ長期間高額の借金をしていてもゲームから脱落する事はないし、利息も設けられておらず取り立てもされない。でも現実では真似しないように。 なので、借金を抱えてもめげずにぼやかずに立ち直る方法を模索するのも本作のポイントである(*7)。 ■プラス駅 止まるとお金がもらえる駅。もらえる金額はスロットで決定。 夏は多くもらえるが、冬は少ない。 後期作品では、「営業成績が好調」とのことでもらえる金額が稀に数倍にはねあがることがある。 ■マイナス駅 止まると持ち金が減る駅。減る金額はスロットで決定。 失う額は夏は少ないが、冬はとても多い。 後期ではまれに何倍もの金額を取られることがあるので、持ち金が多くても油断は禁物(*8)。 また、「スリの銀次」が登場し、持ち金の1/4・半分・全部のいずれかを盗まれてしまうこともある(「当たり年」だと他のマスでも出る)。 冬のマイナス駅に止まるのは勇気がいるが、冬に止まるとまれにその勇気に免じて「福の神」が現れ、逆に収入を得られることがある。 ■カード駅 止まると「カード」が1枚貰える。もらえるカードはスロットで決定。どんなカードがもらえるかは運しだい。 たいていは役に立つカードが手に入るが、持っているだけで自分が不利になり、しかも自分で捨てることができない危険なカードが手に入ってしまうこともある。マイナス駅と同様にスリの銀次にも注意。止まるかどうかはよく考えたいところ。 入手したカードは一部を除いて自分のターンで使用でき、自分を有利にしたり相手のジャマをしたりできる。 後期のシリーズでは、高性能なカードが入手しやすい「ナイスカード駅」「スーパーカード駅」、 一度に3枚もらえる「3カード駅」などの特殊なカード駅も存在する。 ★カード売り場駅 カードを購入したり、手持ちのカードを売ったりできる駅。後期のシリーズで登場している「とりかえしカード」は、この駅で売ることで処分できる。 作品によっては目的地に設定されることもある。 場所によって品揃えが違っており、止まりにくい駅ほど強力・便利なカードが販売されていることが多いほか、長期戦では年数が経つと品揃えが変わったり値上げしたりする作品もある。ポイントを貯めれば持ち金が無くともそれで買えるほか、運が良ければ購入代金が全額返ってくることもある。100人に1人の無料キャンペーンに当たったということでそうなるが、どう計算してもその人数には届かない1年目でも起きることにツッコんではいけない。 なお、銀次はこの駅にも現れる可能性がある。 ワープ駅(ヘリポート駅) マップ上に数か所配置されており、止まるとほかの「ワープ駅」を指定してワープができる。 ただし、ワープした場合は自分の持ち金がゼロになってしまう。 持ち金がマイナスの場合でも0円になるので、借金持ちの場合は帳消しにしながら目的地に近づけて一石二鳥。 後期作品では、まれに失敗してあらぬ場所にワープしてしまうこともある。 『令和』からはヘリポート駅に名義を変えつつも続投しており、持ち金を残したまま移動できるようになったが、借金を確実には消してくれなくなった(しかし、利用時のイベントで借金を消してくれる事もあるので過去作の要素が完全に消えたわけではない)。ヘリポート駅から飛べる先はランダムで4箇所選ばれ、停まる度に変わる。 宝くじ駅/スロット駅/カジノ駅 文字通りの賭けができる。 当てれば大きいこれらの駅に行ってみるか、金額の差こそあれ確実に貰える青マスに停まるかはあなた次第。 空港駅/フェリー乗り場駅 文字通りの駅。作品によっては目的地にされることも。 特にイベントは起きないが、たまにカードをもらえる可能性がある。 カードバンク駅 カードを預けたり引き出したりできる。いざというときの虎の子のカードを保管したり、損害系カードを封印したりするのに使える。 ■カード 様々なカードを用いつつ、いかに自分の状況を有利にしながら立ち回るかも本シリーズの楽しみの一つ。 持っているだけで効果を発揮するが発動条件を満たしたらただちに消滅するもの、コマンドで使う必要があるもの、一定時間経つと何かが起きるものなど色々ある。 【進行系カード】 急行系カード サイコロを一度に複数ふって出た目の合計移動できるカード。 「急行カード」「特急カード」「新幹線カード」「のぞみカード」「リニアカード」の5種類があり、 それぞれサイコロを2個、3個、4個、5個、8個に増やす。(*9)文字通り社長の「足」と言え、利用機会がかなり多いのでなるべく多めに持っておきたい所。 また、1枚で数回使用できる「○○周遊カード」というものもある(急行カードは「オレンジカード」となる)が、『ワールド』では全廃。同作では、過去作では使用回数が不定だったカードの使用回数が一律3回までとされ、残り回数は横に表示されるタンクの目盛りで把握できるようになった。ほか、関連してライバルのカードのタンク残量を減らす「ガス欠カード」や、過去作の「期間延長カード」「周マス」に当たる「満タンカード」「GSマス」が登場。 ○進める系カード ○の中は1から6までの特定の数字。サイコロの出目をその数字にコントロールできる。 ゴールや貧乏神なすりつけなどのために特定マスにどうしても行きたい場合に有用。 スペシャルカードはこのカードの派生系で、特定の数字ではなく、1から6まで自由に1回選べる。 過去の作品ではその場にとどまってもう一度マスの効果を得られる「0進めるカード」もあったが、『G』あたりからは「足踏みカード」に改名されている。 【便利系カード】 急行系以外の効果を得られるカード。様々な種類があるが、ここではその一部を記述。 うんちカード うんちが ぷりぷり ぷりりんり~ん! 使うと、自分の位置にプリプリした巨大なうんちを落として1駅をまるごとふさぐカード。 消えるまでの間は誰も通行できなくなってしまう。 相手の進路を妨害したり、相手が連れている貧乏神から逃げやすくしたり等、使い方次第ではかなり有効なカードである。 相手の近くに(*10)多数のうんちを落とす「とびちりカード」、目的地の駅により長期間残るうんちを落とす「ばちあたりカード」、自身の列車が追い越しやすれ違いをされなくなる「うんち列車カード」、マップの任意の位置に落とせる「指定うんち!カード」といった亜種も。 実は、上位のもの含めてCOMは総じてうんち対策が苦手という弱点がある。貧乏神や赤マスを避けつつ目的地を目指すが積極的に寄り道はしない、うんち対策カードの優先度が低いというルーチンが主な原因。そのため、「ばちあたりカード」で目的地を封鎖されるとその辺をうろうろすることしかかなわなくなる。 これで最強COMのさくまさえ、絶好調状態でもほぼ無力化できるのでお試しあれ。 対策として「バキュームカード」を使用すると、すぐにうんちを消すことができる。 また、「うんち突入カード」をつかうと、うんちのある駅を数か月間素通りできるようになる。相手のうんちを牽制するだけでなく自分は好きなようにうんちをして自由に動き回るということも可能。 オナラカード オナラで他のプレイヤーを乗り物ごとどこか遠くにふきとばす、現実的に考えるとすさまじいカード。 電車、フェリー、飛行機、相手がどの乗り物に乗っていても、オナラ一発で乗り物ごと遠くにふきとばしてしまう。 マス数ではなく単純距離でとばされるため、場合によってはとんでもない後退を余儀なくされる。(*11) 初期では、カード使用者自身が発射するオナラで近くのプレイヤーをふきとばす(*12)カードだったが、 『DX』以降は、「メタンガス星雲から来た」と称する「オナラマン」を召喚し、彼のオナラ攻撃で他のプレイヤー全員をふきとばすカードとなった。 これも使うタイミング次第で相手にかなりの嫌がらせができる。 ただし、まれにすかしっぺとなり不発に終わることも。 ふういんカード つかうと相手全員のカードを数か月間ふういんし、しばらく使えなくする。相手の行動をジャマできるカードのひとつ。 類似のものに、相手の急行系カードを数か月間使用不可にする「徐行運転カード」もある。 冬眠カード 他のプレイヤーを眠らせて数か月間動けなくする。 しかし眠っている間に「グッスリン」が現れることがあり、サイコロ勝負に勝てば目が覚めてすぐに行動できるようになるほか「めざましカード」も対策になる。 牛歩カード 特定のプレイヤーをしばらく1マスずつしか動けなくする。カードなども使えない。 キングボンビーの付いている状況でこれを使われた挙げ句、ボンビラス星に飛ばされたら絶交したくなること請け合いである。 「USA」のデンバーにいるプレイヤーで使うと? 刀狩りカード 他のプレイヤー1人のカードを1枚、運がよければ2枚奪うことができるがかわされることもある。 欲しいカードを奪うのは勿論、使われたら困るカードを消す手段としても使える。相手の「刀狩りカード」を奪うのもお忘れなく。 似たものに「いただきますカード」があるが、こちらは奪いたい相手とぴったり重なる必要がある。 ぶっとびカード 使うとヘリコプターやプライベートジェットに乗ってどこかの「物件駅」にランダムで移動する。 運が良ければ目的地辺りまで行けるが、悪いとあらぬ方向に……。 賭け要素が強いが、意外と役に立つことも多い。貧乏神つきのプレイヤーが近くにいるけど急行系が無い、でもなすりつけられるよりマシだからとにかく逃げたい時とか。 目的地までのマス数が極端に遠い≒どこにぶっとぼうが目的地へ近寄れる場合なんかにも使える。 また、作品によってはこのカードで目的地に到着すると、ホールインワン特典が貰える事も。 COMキャラ「風神」のお気に入り。 ちなみに派生カード・亜種がかなり多い。ぶっとび周遊カードが代表的だが、それ以外の主なカードを紹介。 切ったあとにルーレットで引いたマスの分目的地付近に近付ける「千載一遇カード」、 一度だけやり直しができる「夢のまた夢カード」、 自分を含む全員がぶっ飛ぶ「みなぶっとびカード」、 ぶっとんだ先が気に入らなければ元の位置に戻ってこれる「とんぼ返りカード」、 自分以外の一人にぶっとび効果を与える「ぶっとばしカード」「最果てカード」、 目的地の隣までぶっとべるが、サイコロで1を出さないと強制的に再ぶっとびしてしまう「うたかたの夢カード」、 ぶっとび方向が現在地よりも必ずカードに書かれた特定の方角になる「北へ!カード」「西へ!カード」「東へ!カード」、 他プレイヤーを北海道や世界の秘境などのどこかへぶっとばしたうえに一回休みにする「屯田兵カード」「秘境探検カード」など……。 サミットカード 他の社長を自分のマスに集めることが可能。貧乏神のなすりつけや、誰かのゴールによるなすりつけられの阻止に有用。 たまにサミットの議論が成果を出して臨時ボーナスが入ることも。 これほどではないが他の社長を自分の付近に引き寄せる「きんしゃいカード」もある。 エンジェルカード 持っているだけでしばらくの間、エンジェルが毎月お金をくれるうれしいカード。 時々エンジェルが友達を呼んで増えたり、より上位種の「ミカエル」に成長したりしてもらえる金額が増えることも。 なお便利系では珍しくカード売り場での買い取りを拒否される。「そんなありがたいカードを引き取るなんておそれおおくてできません!」とのこと。 虎につばさカード ゴールすると賞金が2倍。『ワールド』ではさらに上位互換の『虎につばさ×2カード』が登場した。 景気の変動がある作品では、バブル景気の2倍/岩戸景気の10倍、ハワイにゴールした時の2倍も乗算される。岩戸景気でハワイにゴールすれば、10×2×2=40倍もの賞金になる。 ちなみにこのカードを持って一番乗りすると、翼が生えた虎が本当に表示される。 徳政令カード 使うと、プレイヤー全員の借金(マイナスの持ち金)が帳消しになるカード。逆転への第一歩として。 『2010』以降は「カード売り場駅」で0円で買える(もらえる)ようになった。なお売値も0円。貧乏神もこのカードを持って来る時だけは「もらってきた」と言い、また持ち金も奪わない。 ゴールドカード 物件駅で買い物をするときに使えるカード。桃太郎ランド・モモタローランドをのぞく物件を1つだけ10分の1の価格で購入できる。 その超強力な効果に違わず、かなりの貴重品。資産を一気に増やせるチャンスなので、どこで使うべきか考えよう。ダビングも可能。 最上位種に桃太郎ランドをのぞく物件を1つだけ無料で手に入れられるが12月に徳政令カードに退化変身する「シンデレラカード」、上位種に1駅の物件をすべて10分の1の価格で購入できる「プラチナカード」、下位種に物件を1つだけ半額で購入できる「シルバーカード」も。 クレジットカード 物件一つ(桃太郎ランド以外)を毎月金利付きの8回払いで購入できる。最後の年では使用できない。 貧乏神やキングボンビーが勝手に行うこともあり、後者の場合は他のプレイヤーに奢ることになる。 一部の作品では踏み倒すこともできるが、失敗すると逮捕されて法の裁き(攻撃系カードの効果)を受けてしまう。 ブロックカード 持っているだけで他人からのカード攻撃を防いでくれるカード。 一度、もしくは数回防ぐと壊れてなくなってしまう。ただし一部防げない物も有る。 一部作品では資金に余裕のある先行プレイヤーにブロックカードを大量に買い込まれると逆転が非常に困難になってしまうと言う厄介な問題があった。 『12』では1人につき同時に1枚しか持てないルールとなり、次回作の『USA』では廃止されてしまった。 かわりに、相手を攻撃するカードに命中率が設定されるようになった。 たいらのまさカード 使うと、プレイヤー全員の持ち金が平均化され同じ金額になる強烈なカード。ブロックカードも効かないことも。 借金をしているプレイヤーの分も計算されるため、自分がたっぷり借金をしていると……!? 名前の元ネタはおそらく「平将門(たいらのまさかど)」から。 銀河鉄道カード 銀河鉄道にワープできる。 銀河鉄道は一本道で全てプラス駅の上、行き止まりのゴールマスに達すれば、サイコロの数が余っていても目的地到達扱いになる。 ただし、銀河鉄道はボンビラス星の次にゴールから遠い扱いとなるため、銀河鉄道にいる間に誰かがゴールすると誰かがボンビラス星にいる状態でない限り貧乏神がついてしまう。 また、他のプレイヤーもこのカードを使っていない限りなすりつけも不能、「レッドカード」を食らうと全部赤マスになるなど使い所も試される。 目的地がハワイなど遠くて行きづらい、青マス2倍カードや虎につばさカードを持っている、バブル景気など、ゴールのメリットが大きい時を狙いたいところ。 乗っ取りカード 金を積むことで他の社長の所有物件を乗っ取れる。まれに失敗する。 しかし『X』~『12』では有効期限がありターン経過で消滅する。 更に『X』『11』では「食品乗っ取りカード」「鉄道乗っ取りカード」など乗っ取れる物件の種類によって制限がある。 そして『G』からは無料で使えるようになったため、高額物件を奪って一発逆転も狙える。 あっちいけカード 貧乏神がついてしまったときに他人に押しつけられる。一部作品においてはキングボンビー以外の変身体にも有効。 だがたまに失敗もするのと、キングボンビーには全く効かない。 焼きみそカード 焼きみそは貧乏神の好物で、使うと貧乏神を呼び寄せる。カード使用直後は貧乏神も焼きみそに夢中で特に邪魔してこない。 あえて引き受けて次に誰かに押しつけたい場合や、借金額で競争する場合に用いる。 イエローカード 使うと全ての青マス・赤マスが黄マスになる。 レッドカード 使うと、自分以外の社長は全ての青・黄マスが赤マスになる。 ブルーカードはない。サッカーにないもんね。 陰陽師カード 使うと他のプレイヤーを自由に操ることが出来る最強カード。 本当に何でも出来るのでカードを全部捨てるもヨシ、ワープ駅で所持金を0にして変な場所に飛ばすもヨシ、キングボンビーに突っ込んでもヨシと最強クラスの妨害が可能。 進行系を使って貧乏神を引き取ってからカード駅に行き、カードの売り買いを繰り返してカード全処分&所持金をほぼゼロにして、貧乏神の悪行で借金にさせる、なんていう悪魔の所業もできる。 リアルファイト、友情崩壊の恐れもあるので悪用はほどほどに。 星に願いをカード ☆マークのマス……要は最寄りのカード売り場にワープできる。 『G』まではBGMが横浜ベイスターズのテーマ。 最近の作品では、ランダムな4箇所を提示され、気に入らなければキャンセルもできるようになった。 最寄りの駅でカード 一番近くの物件駅に行って物件購入が可能。 スペシャルカードが無くても、作品と位置と使い方次第ではこれを使って確実に目的地に到着することも可能で、ハワイなど到達しにくいゴールにも難なく到達できる。 ダビングカード 自分のカード1枚を複製できるが、「シンデレラカード」など複製できないカードも存在する。 ダビングカード自身に使った場合、結果的に自分のターンをパスすることができる。 「2017」以降ではターン消費無しでダビングができるようになったため、この戦法は使用不可となった。 「も」「く」「て」「き」「ち」カード 5つ揃えると目的地に入ることができ、到着金もいつもの10倍貰える。封印されしエクゾディア 単独で使うと別のカードに変化する。 作品とカードによっては「ゴールドカード」のような貴重品に変化することもあり、単独使用のほうが利益が大きかったなんてこともよくある話。 シュレッダーカード 「時限爆弾カード」や「デビルカード」を処分できる。 「2017」以降では一回につき数枚のカードに使える。 福袋カード 使用するとランダムでカード枠が一杯になるまでカードが出てくる。稀にデビルなど損害系カードが出てしまうこともあったが、『令和』以降では出ないことが明言されている。 ぱろぷんてカード 何が起きるか使うまでわからない。『ドラゴンクエストシリーズ』の呪文「パルプンテ」のパロディ。 パトカード 一枚につきスリの銀次を一度だけ撃退でき、持ち金を盗まれずに済む。 4分の1や半分のときではなく全額のときに発動させたいところ。 ◯億円カード その名の通りその額の持ち金が手に入るし、一部作品を除いて使ったあとにもまた行動できる。 序盤で100億円カードなんてものを手に入れられたら一気に独走の弾みが付くかもしれない。 君がすべて!カード 自分の手持ちのカードを全部同じものにしてしまう。 へっちゃらカード しばらくの間赤マスに止まっても影響を受けない。 目的地変更カード 効果はその名の通り。ライバルがゴール目前のときに。 絶好調カード 効果はそのry。 絶好調くずしカード 効果はry。 絶不調カード 指名した相手のサイコロの出目を1〜2にしてしまう。 【損害系カード】 うっかり手に入れてしまうとマイナスの影響が有り、捨てることも基本不能という迷惑なカード。 デビルカード 持ってしまうと悲壮な音楽とともに小憎らしい顔のデビルが現れ、消えるまでの間お金を毎月奪われてしまう。 種類がいくつか存在し、「リトルデビルカード」「デビルカード」「キングデビルカード」 「ラストデビルカード」の順に奪われる金額が増えていく。 「キングデビル」以下のカードは「おはらいカード」を使うことですぐに除去できる。 また、相手にデビルカード等を数枚送り込む「デビル派遣カード」もある。 「ラストデビルカード」だけは「おはらいカード」が効かず、対策も限られてくる。 キングボンビーがカードの保有枠の空欄を全部これで埋めてくることも。 ウィルスカード 手持ちのカードを毎月1枚ずつ消してしまう。「ワクチンカード」等で対策しない限り、全てのカードが無くなるまで消えない。 一応、デビルなどの損害系カードを消してくれる可能性も無いではない。 とりかえしカード 『USA』から登場。入手してからしばらく持ち続けていると効果が発動し、大損害を受けてしまう。 損害系カードでは例外的に「カード売り場駅」で安価とはいえ処分してもらえるので、それが主な対策になる。 時限爆弾カード 『15』から登場。入手してからしばらく持ち続けると爆発し、大金とカード数枚を失う。 しかし「つかう」ことで誰かに押し付けることが可能。恐怖のラリーの始まりである。 使う必要があるので、牛歩やふういんで抵抗出来ない相手に渡して平和に解決するのがオススメ。 ゾンビカード 『16』から登場。持っているだけで毎ターン所持金が半減し続ける困りもの。 ゾンビボンビーが作り出したり、デビルボンビーが吐き出すが、極稀にカード駅でも掴まされてしまう。 数ヶ月耐えれば消える。 前述のボンビーの悪行などで複数手に入れてしまえば効果は重複する。2枚持っていれば、1兆円→2500億円→625億円→156億2500万円といった具合に減る。 こんな大富豪がボンビーに取り憑かれることは少ないが、大体のプレイヤーは破滅に追い込まれる。 借金状態のときに借金を倍にするなどの効果はない。とはいえそこに安心している場合ではないが。 …に行け!カード 指定された駅へ行くまで消えず、カード欄を圧迫し続ける。 対象駅に行けば消え、便利なカードが貰える。 キングボンビーがカードを全て捨てたうえで保有枠をこれで全部埋めてくる悪行がある。 カード袋統合前は便利系を埋める形で進行形は残しておいてくれた。だから何だという話だが。 統合後は進行形も一緒くたに消えたうえで8枚押し付けられるので過酷極まりない。 バギクロスでチャラにしてくれることもないこともないが。 999カード 手に入れたら合計999マス分進まないと消えない。なお、進んだマスの分だけ999から差し引かれ、その度名前が残りマス数分を示す数に変わる。 派生種に128カードというだいぶ優しくなったカードも存在する。 ■COMプレイヤー パーティープレイで足りない人数を補ったり一人プレイで相手してもらったりするCPUキャラだが、本シリーズでは常連とも言えるキャラが結構多くそれぞれの個性も豊か。 中には、思考パターンだけでなく特殊な補正がかかっていることもあり、生半可な腕では太刀打ちできないことも……。 赤鬼/豆鬼 初心者向けキャラ。 いちおう目的地を目指そうとはするが、物件の買いかたや移動も適当で、カードもほぼ使えないほど頭が悪い。特に豆鬼はサイコロも大きな目が出ない、絶好調になるとカードをライバルに配るなど、とにかく最弱。 両者が同時に登場する作品では、赤鬼は少しだけカードを使う事も有る。 赤鬼は『ワールド』で人間プレイヤーと同じ能力と高度な思考を兼ね備えたフェアプレー用COMになった。 むじゃ鬼 『16』にて登場。 うんちにかかわる行動が大好き。やっぱり頭は悪くて弱い。 しかし弱いCOMとしては絶好調が厄介で、毎ターンうんち系カードを無消費で使えるようになり、本人はうんち突入状態になる。とびちりカードを連発されると地獄になる。うんちに囲まれたまま絶好調が終わり墓穴を掘ることも多いが。 天邪鬼 いい加減な性格で、目的地を目指さずふらふらと移動し、物件購入も捻くれている。 毎月他のプレイヤーから少しずつ集金するが、天邪鬼と重なると奪うことができる。 たまにプレイヤーの名前や目的地を勝手に変えることがある。 そして絶好調になると他のプレイヤーは空路や海路に飛ばされ他のプレイヤーのターンのみ色マスを問答無用でぶっとぶ、ボンビーや銀次に襲われる、テレポートで誰かの近くに行くといった滅茶苦茶な効果を持つマスに変えてしまう(出現するマスは1回の絶好調につき1種類)。 果ては汽車の代わりに本人がマップを歩く。 このように弱くはないが賑やかし要員である。 モデルは鳥嶋和彦。 馬鬼 弱いキャラには違い無いが、「農林物件大好き」という思考パターンから、長期戦になるとじわじわと追い上げてくることも。 後期作品では「冬場の赤マスは可能な限り避ける」という思考が追加され、ますます長期戦向きキャラになった。 餓鬼 「とにかく食品物件大好き」という特徴的な思考パターンを持つ。妨害系カードも多用するし、絶好調状態だとこのCOMが所有する食品物件が全て収益率100%になるなどやはり厄介。 ラッ鬼 通称福助人形。 常にバブル景気(青マスや目的地到着金が2倍で赤マスは半額)を発動するキャラ。 黄鬼 カードのような姿をした鬼。カードを何度も使え、しかも損害系カードは入手直後に消去するというチートスペックを持つ。 きじた 雉。ただひたすら最短ルートを通りたがるようで、冬の赤マスであっても遠回りせずお構い無しに止まる。 空路が好きというわけではなさそう。 はらだし/ゆき鬼 きじたと同様に最短距離を目指す。きじたよりはは冬の赤マスの福の神が出やすい。 さるかわ 猿。 弱いキャラの部類ではあるが、イタズラ好きな性格なのか、積極的にお邪魔をしてくる、やっかいさを持った相手。攻撃・妨害系カードを即座に使いたがるものの、効率的なタイミング等は特に考えていない様子。 いぬやま 犬。おおむねバランス型の中級者向けキャラ。 雷神/やまんば/吸血鬼 さるかわと同様に妨害系カードを多用する。 風神 ぶっとびカードをよく使う。結構強い。 妖鬼妃 絶好調になると相手プレイヤーを眠らせたりカードや物件を捨てさせたりするなどの妨害を行う。 より上位のCOMであろうと有効なので、あしゅら・閻魔・さくまを手玉に取ることさえある。 なお、初登場の『20周年』では上位COMの割には絶好調でサイコロの数が増えないという弱みもあった。 その他、対戦相手に選んだ際のゲーム開始時に、他のCOMキャラはしない挨拶をしてくるのも特徴の一つ。 夜叉姫/かぐや姫/阿修羅 なかなかの強さをもつ相手。夜叉姫は後に桃太郎たちと同じ立場に組み込まれた。 貧乏神を極端に嫌がり、他者にとりついている場合は徹底的に避け、自身にとりついた場合はいかなる手段も選ばずに追い払おうとする。 特に、阿修羅は非常に賢い一方、卑怯を嫌う性格ゆえか攻撃・妨害系カードをほとんど使わず、手に入れてもすぐ手放したがったり他者による助力を断ったりするほどストイックな一面も。なお彼は男である。 ただ阿修羅は絶好調がとんでもなく厄介で、何と1ターンに3回行動出来るようになる。しかも近くに貧乏神の取り付いたプレイヤーがいれば問答無用でぶっとばす。卑怯な手は嫌いじゃないのか。 「冬眠カード」や、歴史ヒーローの「アシドメール」で拘束しても1回の行動分で1ターン分足止めされたという扱いとなりすぐ拘束が解けてしまう。ちなみに「陰陽師カード」があればこの状態の阿修羅を操作出来る。 閻魔 総合的に高性能で、かなり強い。上級者向けキャラで、かつての作品では最強キャラだった。 こいつが絶好調になると他のCOMまで絶好調にすることがある。 さくま鉄人 『7』より登場。元ネタは言わずもがなさくまあきら氏。 あらゆる思考パターンに隙が無いうえに、ある程度なら自らの運すらも操作できるようで、文句無しに完全無欠な真の最強相手。……というかもはや卑怯、理不尽なレベル。 作品によっては隠し要素になってもいる。 ■物件駅 各地の特産品をテーマにした様々な物件を購入できる物件駅。 その中身は作品ごとに細かく入れ替わっているが、シリーズ伝統ともいえる特徴を持った駅も多い。 岡山 国内が舞台の作品では、シリーズ伝統で全物件の中でも最高額を誇る「桃太郎ランド」がある。 値段はシリーズが進むごとに上がっていく傾向にあるが、とにかく全物件で最高額なのは固定。購入すると特別なイベントが起きる。 出雲 物件が出雲そば屋ばかりになっている。 単価は1,000万円で、とにかく独占が非常に楽なのがシリーズ通しての特徴。 単体としての収益は元の価格が低いため大きくはないが、序盤に出雲が目的地に指定され、最初にたどり着いて独占できるとかなりリードを広げられる。 また増資可能な作品の場合は簡単に最大独占増資できるため、こうなると無視できない資産を形成する。 特に『16』の場合は、増資を重ねると最終的に「3,000万円で収益率300%の物件が8件で計7億2000万円の収益」というムチャクチャ強気な設定(*13)。 長期戦はともかく、短期決戦なら勝負が一気についてしまうことも。 同じ特徴を持った駅として、宇都宮(ギョーザ屋オンリー)や喜多方(喜多方ラーメン屋オンリー)等も存在する。 和歌山 物件が富有柿園やみかん畑といった農林物件ばかりになっている。 安価高収益率の食品物件ばかりの出雲が短期決戦向きなら、こちらはやや高値低収益率ながら独占を崩されにくく長期戦向きと言える。 赤字でも売却されない農林物件は確実に資産となってくれるため、万が一体制を崩された際は立て直しの足掛かりとなる。 また歴史ヒーローのいる作品では、独占できると紀国屋文左衛門が登場し、捨てたカードを買い取ってくれるので収益の面でも悪くない。 佐渡島 収益率マイナスの金山が有る。持っていても普段は赤字が出るばかりだが、運が良いと……!? 大阪 野球チーム (*14) があるが、『11』までは常に収益率マイナス 。悲しいくらい弱いのでなかなか優勝できないが、その代わり優勝した場合の利益が破格。 『12』以降は収益率プラスに転じているが、優勝時の利益が多い仕様はそのまま。 『ワールド』では野球チームの値段が33億円・収益率4%になっている。あとは高額な「映画ランドジャパン」や、安くて高収益な食品物件「帰ってきた宮田麺児」が目玉。 襟裳 行き止まりにあって入りにくいが、農林物件の中では収益率が高い牧場があるので長期戦で買い込まれると地味にキツイ。 熊本・鹿児島 台風や桜島噴火などの被害を受けやすいが、畑を所有していると稀に財宝が見つかることがある。 ハワイ 空路でしか行けない上に、一本道の行き止まりで直前にはマイナス駅も多数有ったり、近辺の物件駅が乏しくついでの買い物がしにくかったりと、とにかくハードルが高い。 ここがゴールなら、貧乏神が憑かないようにだけして物件駅買いあさりなどに勤しむのも一つの手。 その代わり、目的地に指定された場合援助金が2倍になる。 なお、ハワイから帰りたい時は★に願いをカードがあると便利。 幕張 初登場の『7』から東京ネズミーランドを有し、更に『11』から時勢に合わせ東京ネズミーシーも追加された岡山に次ぐ高額都市。一時期は岡山より独占金額が高かった。(*15) 桃太郎ランドの値上がりでそれは解消されるも、『令和』ではZOZOの運営会社をモチーフにした物件が追加されたため、岡山(と鉄道省)以外では初となる2兆円越え都市に。 あとはプロ野球チームや、幕張メッセがモチーフだろうイベント会場もある。 「シンデレラカード」や「プラチナカード」が手に入ったら考えたい候補の一つだろう。 横浜 さくま氏がファンなこともありプロ野球チームが優遇されている。 更に特筆すべきは自動車会社。元の収益率は高額物件相応に低いが『15』からは途中で新社長タンス・ニ・ゴーンが就任する。桐だんすに詰まって顔と手足を出した外国人というふざけたビジュアルだが、その実力は本物で自動車会社はとんでもない収益率に化ける。 しかし『2017』からはレバノンに逃亡したので(*16)キャラデザイナーの降板でいなくなった。 五所川原 登場は『16』からと比較的遅いが、「揚げ鯛焼き屋」があることでかなりの存在感を放つ。 初登場時点で単価1,000万円、収益率200%の優良物件だったが、『20周年』以降の作品ではなんと収益率500%。プレイ年数によっては勝敗の運命すら左右するだろう。 ちなみに『16』発売の直前にあたる2006年の『五所川原立佞武多』祭りでは『桃鉄』キャラの立佞武多が運行されており、この様子は『16』のオープニングムービーにも使用されたほか、Switch版では汽車の外見をこの立佞武多が載ったものに設定できる。 ■景気 作品によっては「バブル」「岩戸景気」「不景気」「大恐慌」と言った形で1年単位で景気が変動することがある。『ワールド』ではお祭り精霊の一体・ラウドラムの効果によって、出現したその月にだけ変動が引き起こされる。 バブルの場合は目的地到達賞金が倍になり、青マスのお金も気前よくなる。 岩戸景気(*17)の場合は目的地到達賞金や青マスの金額が10倍という破格の1年間になる。 だが不景気だと到達賞金が半分になってしまい、青マスも渋くなる一方赤マスの被害が大きくなる。 最も恐るべきは大恐慌であり、到達賞金は4分の1、赤マスの被害は更に膨大になる上、青マスが全部赤マスになるという事態になる。 ■貧乏神及びボンビー達なのねん 『桃鉄』で一番重要で、そしてゲームの醍醐味でもあるのが、お邪魔キャラ「貧乏神」である。 一人称は「ボク」、二人称は「○○社長さん」。 口癖は「ボンビー!」で、また語尾に「~(な)のねん」と付けることが多い。 ぽっちゃり型でそばかすのある、褌姿のキャラクター。尻にもそばかすなんだかおできなんだかがある。モデルは「えのん」こと榎本一夫氏。『週刊少年ジャンプ』にて掲載されていた読者投稿コーナー『ジャンプ放送局』のキャラクター、「榎さん」のデザインとしても使用されていた。 ちなみに『令和』からは猿とがま口が合体したような姿になった。 貧乏神はゲーム開始直後は登場せず、誰かが最初の目的地に到着したときに目的地から一番遠くにいた人にとりつき、以降列車の後ろを常についてくるようになる。 移動の際は走る、ホッピングを使う、線路沿いに転がる、海路の場合は浮き輪や手漕ぎボートを使う(その合間に釣りをすることも)、空路の場合は尻からタケコプターを生やすなど、移動手段のバリエーションは無駄に豊富。宇宙空間や氷でも褌一丁で平気なのはナイショだ。 とりつかれると、プレイヤーの行動終了時に色々な悪行をしてくる。ちなみに何も操作をしていないまま放置すると、寝たり現在地付近の名産品を食べたり、自撮りをしたり、列車の車体に尻を擦り付け出したりする。おいやめれ。 本人はプレイヤーの手伝いをしているつもりのようだが、その行いはプレイヤーをかえって不利にするものばかり。 しかし時たま有益なことをしてくれる場合もあり、その時は敏腕秘書をもじって貧腕秘書と呼ばれもするが、本当にたまーになので過度に期待してはいけない。 貧乏神は他の人のいる所を通過したり、同じ位置にぴったり止まったりすることによって他人になすりつけができる。 『桃鉄』は、この貧乏神をうまくかわせるかどうかで勝敗が分かれると言っても過言ではない。 ちなみに強いCOMキャラは、この「なすりつけ」を重視する傾向がある模様。 貧乏神が行う悪行の内容は、作品によって少しずつ違っているが、主に以下のようなものがある。 とりついたプレイヤーの、農林以外の物件を半分の価格で勝手に売る。桃太郎ランドも例外ではない。悪行の中で発生確率が最も高い。「おまもりカード」を持っていれば防げる。作品によっては非独占状態の都市にある物件を優先する場合があり、一度に複数の物件を売ることも。 カードを倍の価格で勝手に買ってくる。しかし、借金状態でカードが購入できない時に優秀なカードを買ってくる事も。 とりついたプレイヤーのお金を使って、他のプレイヤーの物件を増資する。増資そのものが廃止された作品では見られない。秘書「それは投資だ!」 サイコロやルーレットでくじ引きをする。結果にかかわらず参加料を払わされるが、当たりさえすればわりと豪華な景品がもらえるチャンスでもある。 サイコロを振らせ、出た目だけ「折り返し運転」などと称して目的地から遠ざけられる。 手持ちのカードを、他のプレイヤーに1枚プレゼントしてしまう。 手持ちのカードを、かわら割りのように数枚破壊する。ちなみにモデルとなった榎本一夫氏も空手の有段者である。似たようなものに、ずっと使わないままのカードを消す「かわいい子には旅をさせよ」がある。どちらも、デビル系カードを消してくれることもある。 クイズを出題し、間違えると罰金を払わされる。クイズのテーマは作品やモードによって異なる。外すと罰金を取られる。なお正解しても褒美は無いが、不利になるようなことは何もされずに済む。 「時は金なり」と、指定された秒数後にボタンを押すように求めてくる。ずれると罰金を払わされるが、ぴったり当てればサイコロ1個分追加で移動させてくれたりも。 そのターンで移動する前に止まっていた駅に財布を忘れてしまう。元の駅まで戻れば何もないが、移動しなかった場合は高確率で持ち金が減る。被害額が財布に入る規模ではない為か「そんなに入る財布どこで売ってる!」とツッコミが入る。 車掌ごっこ。列車の連結に失敗したり、雪のために損害金を出したりする。ちなみに冬以外でも雪のアナウンスをすることがあり、「こんな季節に雪が降るか!」とツッコミが入る。 「サイコロ省エネ中」と言い、数か月間サイコロの出目を1か2しか出せなくする。ショッカーO野のミニゲームやキングボンビーのサイコロ10個なども影響を受ける。 「徳政令カード」を貰ってくる。これがある多くの作品では徳政令カードは無料であるため、珍しく絶対に損害が出ない行動である。 最後っ屁パネル。最後の年の最終ターンで持ち金がプラスの時に発生し、16枚のパネルの中から1枚めくってお金のパネルが出ると持ち金が4~10倍(作品による)になるが、貧乏神のパネルの場合は持ち金が0円となる。当然ながらお金のパネルは1~2枚しかない。 大きなくしゃみをして、取り憑かれたプレイヤー以外の誰かを目的地の付近まで飛ばす。 物件を5倍の価格で買ってくる。物件自体はプレゼントされるものの、持ち金0の時に発動する場合もあり、借金になる場合もある。 そして、貧乏神の最大の特徴は「キングボンビー」をはじめとした他のボンビーにしばらくの間、変身することである。 悪行の凶悪さが増し、被害がさらに大きくなることも少なくない。 【ボンビーの種類】 ミニボンビー 「おこづかい ほちいのねん!」 ボンビー族の赤ちゃん。毎月プレイヤーにおこづかいをねだり、少額のお金をうばっていく。 運良くこれに変身すれば、見た目通りにかわいい被害だけで済むようになるし、たまに急行系カードを拾ってくる作品もあるなど貧乏神の中ではまだアタリに入る部類か。 貧乏神に戻ると「もどらなくて いいのに!」という表示が出るのも納得? キングボンビー 「キ~~~ング・ボンビー!!」 元祖ボンビー。巨大な悪行でプレイヤーを苦しめる。 その凶悪さはまさに鬼、悪魔。その一言につきる。貧乏神が可愛く見えるほどである。 『令和』以降では、最凶形態なるものも登場し…。 詳しくは個別項目へ。 ボンビー・モンキー 貧乏神の頭上に黄色い猿がちょこんと出現。貧乏神の上に猿=貧乏が去るということで、ボンビー系の中で唯一善行をしてくれる。『12』から登場。 借金や捨てられないカードを消してくれたり、強力なカードを毎月くれたりする。 くれるカードが強すぎて、捨てるカードを選ぶのに苦労する事も。 ブラックボンビー 『11』『15』で登場。黒い体と真っ赤なルージュを引いた顔に猫耳のような頭部を持つ、ブキミな姿のボンビー。 とりつかれているあいだはカードが使用不可となり、目的地と「マイナス駅」以外のほとんどの駅が「ブラック駅」に変化。 「ブラック駅」に止まると、通常の「カード駅」と同様にカードが手に入るが、「ウイルスカード」や「デビルカード」などのマイナスカードばかり。 ただし、ごくごくまれに「ゴールドカード」や「ダイヤモンドカード」などの本当にレアなカードも手に入る。 「リトルデビルカード」や「幸福な王子カード」のように、大した損害のないカードも多めなので変身ボンビーの中では比較的被害は軽め。 『11』では初登場ということもあってか序盤からガンガン変身してくるが、夏場の赤駅で回避も可能という抜け穴もあるので割と有情設定である。 ちなみに数あるボンビーの中でも珍しく、「サイコロを振る前」に悪行をしてくるため、他の人に押し付けてもそのターン内では被害を軽減できない。 逆に、すれ違って奪い取ってしまってもそのターン内ならば被害は皆無という特徴もある。 ハリケーンボンビー 「ドッドド! ドドード! ドドード! ドドー!」 破壊こそ創造の始まりなり。『12』から登場。 詳細は個別項目へ。 スペースボンビー 『USA』で登場。 ペガサスに乗って登場する、赤い鎧を着たカッコいいボンビー…… と思ったら、その鎧の中にいたのは、いつもの「貧乏神」だった。 とりつかれると、毎ターン終了時にサイコロを1~2コふらされ、 出た目と同じ数だけカード袋のスロットにプレートをはりつけていき、カードを持てる数を減らしてしまう。 プレートがはられた所にあったカードは消滅し、数か月間はプレートははりついたままとなる。 名前の由来は「宇宙」と「空間」のSPACEをかけたもの。 ピヨピー 『G』で登場。それ以降の作品では名産怪獣として貧乏神とは別に登場する。 こちらも「サイコロを振る前」に悪行をしてくるタイプ。 とりつかれるとルーレットで色を決め、各地の駅の色が全てその色になる(紫ならボンビラス駅になる)。 また、とりつかれている間はカードが使用できない。どちらかと言えばこちらの方がデメリットか。 Nマスで便利なカードが引けたり大恐慌で赤マスを消したりと益になることも。 しかしたいがい赤か紫になるので利益は期待しない事。 なすりつけるたびに色が変化するので、有益な色に釣られて奪うと大変なことになる。 ミサイルボンビー 『15』で登場。怪獣のような姿のボンビー。 とりつかれると、毎ターン終了時に妨害系カードを数枚ミサイルのごとくプレイヤーに発射し、ジャマをしてくる。 ハデな演出のわりに、やることは地味でちょっと笑えるが、 撃ちこんでくるカードの組み合わせしだいではかなりのダメージを受けることもあるので、油断は禁物。 とりついていないプレイヤーもダメージを受けることがある。 「カード交換カード」の場合は損害系カードと交換させられる。 ギーガボンビー 「食ベテヤル! 食ベテヤル! 地球上ノ 全テノ物ヲ食ベテヤル! ゲフーッ! グフーッ!」 『7』『Jr.』『15』で登場。キングボンビーの体内に寄生している宇宙寄生獣。 キングボンビーが悪行を行うたびに画面に表示されたカウンターが1つずつ減っていき、0になると出現。以下の全ての悪行を全プレイヤーに行った後、宇宙へと飛び去っていく。 所持金全額を食べ尽くし「0円」にする(実はマイナスだった場合も0円になる。借用書の類いも食べてくれている?)。 カードを1枚残らず食べて消し去る。 独占されたいずれかの駅1つの物件を全て食べ、その駅の物件を誰も所有していない状態に戻す(『7』『Jr.』のみ)。 プレイヤー全員の便利系カード欄をすべて「とりかえしカード」でうめつくす(『15』のみ)。 イベント後はボンビー自体がマップからいなくなり、誰かが目的地に到着するまで貧乏神がいない状態となる。 カウントが5以下に減った場合は、マップのどこかにいるハサン仙人に頼めば出現カウンターをリセットしてもらえる(『15』では2回目以降の出現でないと依頼できない)。 また、「ゴッドカード」を持っていれば、身代わりになって所持金の半額を守ってくれる。 ゾンビボンビー 『16』で登場。紅い目がブキミな、ゾンビのような姿のボンビー。 とりつかれるとカードが使用不能となり、毎ターン終了時に自分が持つカードを数枚腐らせ、 「デビルカード」「ゾンビカード」などの危険なカードに変化させてしまう。 ちなみに「ゾンビカード」とは、持っているだけで毎月自分の持ち金が半分に減っていくどえらいカード。 しかも、複数所持していると効果が重複するため変身したターンで誰かになすりつけるかカード売り場でカードを処分しないと借金転落がほぼ確定する恐ろしいボンビー。 カードが使用不能となるのがかなりキツイが、どうにかして誰かになすりつけたいところ。 ハピネスボンビー 『16』で登場。 とりつかれると、最初に自分の便利系カードをすべて粉々にし、 その後は、他のプレイヤーに自分が持つお金や物件、カードを勝手に配っていってしまう。 とりつかれた人は不幸になるが、それ以外の人はちょっと幸せになる、変わったボンビーである。 イレーザーボンビー 『16』で登場。 とりつかれると、毎ターン終了時に自分の手持ちの物件のうち、最も高額な物件を1件ずつ消し去り、所有者のいない状態にする。 終盤に出てくるとそれはもう悲惨。幸い桃太郎ランドは優先順位が最後ではあるが、 bole(){ネズミーランド系は真っ先に消える。} ただ、高額物件を持っていないと出現しないという都合上100年やって一切出番ナシというケースもザラ。 見た目は消しゴム。ホラー映画のイレイザーヘッドではない。が、行動はえげつない。 ロシアンボンビー 『20周年』『WORLD(DS版)』に登場。『WORLD』ではその名の通り貧乏神がロシア国内にいる時のみ登場する。 毎月、数体のマトリョーシカから1体を選ばされ、その人形に入っているカードを入手させられる。 カードはどれも「-**億円カード」。「**」には数字が入る。 つかうと、カード名に記載されている金額と同じ額の持ち金が奪われる。 つかった時点でそのターンの行動が終わってしまうため地味に曲者。ついでに演出も長い。 しかも、入手してから1年間、つかわないで所持し続けていると……? エアプレンボンビー 『2010』『タッグマッチ』に登場。 とりつかれると毎月どこかにつれていかれる。移動後はその移動距離に応じてお金を奪われてしまう。 但し、銀河鉄道ではプロペラが動かないので移動せずに済む。 バクレツボンビー 『2010』『タッグマッチ』に登場。 とりつかれてから通算9マス以上移動して、自分にとりついたまま移動を終えると、そのターンの最後に大爆発を起こす。 爆発するともっていたカードがすべて無くなり、さらに列車の修理費用とし莫大な金額がかかってしまう。 また、爆発させたプレイヤーから周囲5マス以内にいるプレイヤーも被害を受ける。 ゲームバランスが過激な「桃鉄3年決戦!」モードでは、とりかえしがつかないほどの威力があるので要注意。 なお、移動数は「ぶっとびカード」などのヘリコプターで移動した場合も計算され、 他人になすりつけたままターンを終えると、移動数はリセットされる。 一度爆発するか、爆発させずに数か月やりすごすともとの貧乏神にもどるので、 手持ちのカードやマップをよく見て、慎重に行動しよう。 ツルギボンビー 『タッグマッチ』に登場。 とりつかれると独占都市を1ヶ所選んで捨てる。独占都市を所有していない場合は変身しない。 デビルボンビー 『WORLD(DS版)』に登場。 とりつかれると、毎月デビル系カードを数枚ずつ送り込んでくる。ゾンビとは違いカードを持っていなくても被害を受ける上押し付けられるカードのバリエーションが増えている。まさかの復刻を遂げたゾンビカードを押し付けられることも多い。 シンプルな悪行だが、地味にやっかいなボンビー。 チャージボンビー 『WORLD(DS版)』に登場。 とりつかれると、そのとき持っていたカードがすべて強制的に破棄され、 その後はサイコロをふって出た目の合計数のカードを要求し、カードを入手するとすぐに回収されてしまう。 貧乏神にもどったあとも、要求された数のカードを入手するまでは悪行の効果がは続く。ただ要求された数のカードをすべて渡すとお礼が貰える。 損害系カードも対象のためロシアンボンビーとデビルボンビーとの相性が最悪という欠点がある。 ナイトメアボンビー 『2017』に登場。 とりつかれると、毎月1枚ずつ手持ちのカードを燃やして消滅させる。 燃やされたカードは呪いがかかり、その後1年間は入手してもすぐに燃えてしまい、再入手ができない。 使用機会の多いカードを燃やされた時は、まさしく「悪夢」である。 秘書「しかし、どのカードを燃やされたか覚えていなければならないほうがもっと悪夢だ!」 ビッグボンビー 『令和』に登場。サンタクロースのような姿をしている。 持ち金がマイナスの場合、サイコロを振って出た目×所持金にマイナスを倍増させていく。 しかし、マイナスがいくら膨らんだとしても徳政令カードや目的地到着ですぐに帳消しにできるので実際は被害はほとんど無いともいえる。但し、後のアップデートで憑りつかれている間は徳政令カードが使えなくなるよう調整が施された。 また、所持金がプラスのプレイヤーに移すと「つまらんなー!」と言って即座に元に戻る。 一方、アイドルグループ・ももいろクローバーZとのコラボ企画では白い服になり、またこのモードにおいてだけは出目に応じたお金を取り憑いた社長にくれるという善行キャラになっている。 ポコン 『令和』から登場。 キングボンビーの息子で、語尾には「〜でしゅ」と付く。 パパから伝授された「ハリケーンの舞」を踊る、早い話ハリケーンボンビーの後継キャラに当たる。 最初の悪行は未熟なのか1件しか物件を飛ばさず、2回目以降も2件まで吹き飛ばす等最初のうちはハリケーンボンビーよりやさしい。 だが登場3回目における2回目の行動から本気を出し、最大20件ものの物件を飛ばすようになる。 ハリケーンボンビー同様周辺のプレイヤーの物件も吹き飛ばすが、こちらは最初から一気に数件の物件を飛ばしてくる。 一方で物件を所有していない場合「まだためらいがあるようだ!」ということで何もしない。 ばらまきボンビー 『ワールド』から登場。 「神さまのお手伝いにボランティア枠で参加」しているらしく、天使を思わせるような出で立ち……だが、笑顔と泣き顔が半分ずつの仮面を付けているので、表情が分からない。おまけに、登場する時は地面に叩きつけられてからゆっくり起き上がり、待機中もマリオネットのように糸でぶら下がっているせいか常にカクカクとした挙動を見せるため雰囲気は不気味。なお開発陣によれば「キングボンビーが操っているかも」とのこと。 悪行は「ため込んだ欲望をばら撒いてアナタの魂を輝かせる」という謳い文句のもと、その社長のお金、カード、物件のどれかを毎ターン周囲のマスにばらまくという、要するに新興宗教の教祖。 ばらまかれたものは時間が経つと消えてしまうが、その前に落ちているマスを通れば物件でもカードでも自分のものにできる。早い話が乗っ取りと刀狩りをさせているような状態。カードも物件も無ければランダムで言い渡された額の分の持ち金をばらまかれ、もし足りなくなれば「借金してでも払いまショウ!」ということで借金させられる。 なすり付けられるリスクを取ってでもばらまかれたもの目当てで近付くか、やっぱり全力で逃げるか……さてどうしよう? ちなみに、「エンジェルカード」のエンジェルとばらまきボンビーが同時に付いていると、エンジェルは逃げこそしないもののいつもの笑顔から一転、青ざめた顔を手で覆いうなだれるという小ネタがある。 しかし、確定で使える手段ではないが、このエンジェルが進化するなどしてミカエルが降臨すると一変。なんとばらまきボンビーを一喝して変身を解除してくれるのだ。また、この時ばらまきボンビーは直前までの神様のような言動をかなぐり捨ててやけに慌てる。やっぱり新興宗教の教祖だろアンタ。 景気よく周囲にばら撒くくせに自分の直近にはよく思われていないことから、内閣総理大臣が裏モチーフではないかというプレイヤーも。 世界旅行ボンビー こちらも『ワールド』から登場。 舞妓あるいは花魁の顔をした、それを思わせる着物やぽっくりを身につけた鳥の体を持つハルピュイアのような形態で、京都弁で喋る。 取り憑いた社長が行動を終えた後、ランダムでどこかのマスに連れていき、移動距離に応じた持ち金を奪う。 早い話エアプレンボンビーの後継だが、あちらと異なり移動は1回につき3回まで行うことがあり、そうなると当然運賃も加算される。運次第では目的地に近付ける……が、そう思ったらまた反対方向に連れて行かれ遠ざかる場合もザラ。あと、行動を始める前の顔がえらく怖い。( ゚д゚ )クワッ!! エンディングではあのナマハーゲンと行動していて、終盤ではナマハーゲンを載せて現れ、2位のプレイヤーを咥えて飛び去る演出がある。例の顔が画面いっぱいに映し出されるためやっぱり怖い。 ■その他のキャラクターたち 作品によるが、ランダムあるいは年数の経過などの諸条件を満たすと登場。 記念仙人 文字通り仙人のような見た目のキャラで「ウヒャヒャ…!」と笑うのが特徴。「◯駅独占する」「黄色マスに◯回停まる」「ボンビーの悪行◯回記念」などのような何らかの条件を達成すると現れ、カードやお金を恵んでくれたり借金を解消してくれたりする。 しかし本人も語るように気まぐれなので、キリの良い記録を達成しても確実に来るとは限らない。 テッテケテー 舌を出し目玉の付いたUFOのような外見をしており、目的地に最も近いプレイヤー以外の誰かのもとにその月の行動開始前に飛来する。 遭遇すると強制的にサイコロを振らされ、指定の出目を出すと目的地近くまで連れて行ってくれるが、外すと何もせず去っていく。 ともちゃわわ〜ん 赤マスに停まると出現する、カエルのようなキャラクター。サイコロで指定の出目を出すと、続いてルーレットで選ばれた急行系/タンク系カードを選びその効果で一気に進める。サイコロが外れても赤マスの影響は無しにしてくれる。テッテケテーとは異なり辞退することもできる。 幸福な王子 青マスか黄マスに停まると出現。 「幸福な王子カード」と同じく遭遇したプレイヤーは誰かに自分のカードを1枚あげなくてはならず、また損害系を渡すことはできない。 ショッカーO野 ミニゲームの司会進行を務める。なお、ミニゲームを開催するか見送るかどうかは選ばれたプレイヤーが任意で決められる。 運命の女神 最下位のプレイヤーのもとに出現し、いくつかある選択肢のうちから選んだ願い事を1つだけ叶えてくれる。 スリの銀次 貧乏神と並ぶシリーズお馴染みのお邪魔キャラ。 詳しくは個別項目へ。 ■余談 女湯イベント 『桃太郎伝説』や『桃鉄』シリーズでは、ある条件を満たすと女温を覗いてしまうという、 ゲームの目的とは関係のないお遊びイベントがある。女湯イベントでは一枚絵が表示され、中にはB地区が見えてるちょっときわどいモノも……。 しかし、後期の『桃鉄』ではCEROの審査に配慮したらしく、温泉をのぞけるイベント自体はずっと収録されているものの、色気が抑えられたイラストとなっている。 また長い間見ていると、スリの銀次やキングボンビー等に所持金を取られてしまいもする。 ちなみに、一部の『桃鉄』では女性向けイベントという事なのか「男湯」をのぞけるイベントもあったりする。 その一枚絵に登場するのはイケメンだったり、ガチムチだったり、ゴツイ漢たちだったり……。 作品によっては誰もいない女湯を見ることになったり…。 『桃太郎道中記』 桃鉄シリーズは基本的に現代の日本や世界を舞台としたゲームだが、過去に1作だけ、江戸時代をモチーフにした『桃太郎道中記』がセガサターンで発売されたことがある。 しかしこの作品にさくま氏は全くかかわっておらず、『桃鉄』『桃伝』のシリーズとして認めていない。 この作品では、 お金→【円】から【両】 カード→【お札】 ハワイ→【唐】 等、より和風をイメージしたものに差し替えられている。 移動も基本徒歩で、サイコロを増やす効果のお札を使った場合、かご、飛脚、馬、馬車等が登場する。 さらに、キングボンビーの先祖という設定の「ボンビー大魔王」が登場し、音声付きで喋る(CVデーモン閣下)。 また、本家シリーズでの対戦キャラからいぬやま、さるかわ、きじたが外れて司会役に回り、入れ替わりで『III』以降、 進行役に回っていた夜叉姫が久しぶりに対戦相手として復帰した(思考ルーチンは本家シリーズにおける「きじた」と同様) 『それいけ!桃太郎電鉄』 2007年から2009年にかけて、KADOKAWAの児童向け雑誌『ケロケロエース』に連載された本作が題材のコミカライズ作品。 桃太郎の子孫である現代人、桃木三太郎が「えんま新聞」の新米記者として、 各地の名産品や歴史を紹介する記事を執筆するため、フリーカメラマンの夜叉姫や先輩社員の貧乏神と共に日本全国を飛び回りつつ、 行く先々で梵屁羅主大王(キングボンビー)が送り込むご当地怪獣が現れれば、 先祖代々受け継いできたお守りの力で変身ヒーロー「サムライ・ピーチボーイ」へと変身。 「御札」として登場する『桃鉄』お馴染みのカードの力や、「鹿角」「烈風」「火走」といった剣術を駆使して立ち向かうというもの。 剣術名からもわかる通り、『桃太郎電鉄』が題材の作品にもかかわらず、 スピンオフ元となった『桃太郎伝説』の要素が多く盛り込まれた異色作となっている。 児童誌連載らしくうんちネタが多い他、児童誌連載らしからぬ夜叉姫のサービスシーンもふんだんに織り込まれている。 シリーズの開発終了……そして、復活!! ハドソンがコナミに吸収合併されてから、色々な「大人の事情」により、『桃太郎』シリーズの開発は停止していた。 さくまあきら氏によると、桃鉄の新作はもう出せない(作らない)状態にあったという。 (シリーズ終了のくわしい事情は、さくまあきら氏のホームページ「さくまにあ」のブログで記述されている(*18)ので、気になる方は、検索して調べてみよう。) 2012年2月1日に配信された携帯アプリ『桃太郎電鉄TOKAI』を最後に、『桃鉄』シリーズは幕を引いた。 これで、もう桃鉄の新作が出ることは永久にない……かと思われた。 ところが…… 後の、2016年9月1日にインターネットで放送された「Nintendo3DS Direct」内で、なんと、ニンテンドー3DS用ソフトとして『桃太郎電鉄』の最新作が開発中であることが発表された。 番組内では、原作者のさくまあきら氏からのメッセージを、開発中のゲーム画面を交えながら、番組のプレゼンターである任天堂広報室の森本英機氏が丁寧に代読した。 ゲームのタイトル名は『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』。 本作はおよそ6年ぶりの新作となり、2016年12月に発売された。発売元は任天堂となっている。 さくまあきら氏の東大受験 さくまあきら市は過去のインタビューで「桃鉄にオンライン対戦を付けるくらいなら東大でも目指す」と発言していた。 その発言の真意は、「オンラインに詳しいスタッフをつけてくれるならともかく、自分で勉強して実装するくらいなら東大に入る勉強をする」というものであって、オンライン対戦自体を否定しているわけではない。どう考えても東大受験のほうが難しい気もするが…。 というかこれを間に受けるならオンライン対戦を実装できるスタッフを付けてくれなかったのか。 その後、スイッチ版でオンライン対戦が実装された模様。 「アニヲタのみなさん すみよいアニヲタwikiを作るための 追記・修正をおねがいします!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ハリケーンが一番凶悪だな ウザいしウザいし -- 名無しさん (2014-03-01 14 25 33) ここに書いてないが、エアプレーンボンビーが一番困る。中々運が良くないと目的地につけないし、下手するとサイパンまで飛ばされたりするし。 -- 名無しさん (2014-04-03 21 28 43) シリーズ終了前にカルラをライバルかお邪魔キャラとして出して欲しかった -- ボンバーマン復活もまだか! (2014-09-13 18 32 25) 今更ながらたいらのまさカードの元ネタが平将門であることに気付いた。地理の勉強にはなるが歴史の勉強にはならんかった -- 名無しさん (2014-10-08 19 27 19) ご当地キャラは桃鉄の代わりになるのか? -- 名無しさん (2015-02-16 15 18 41) 女湯には触れんのか?w -- 名無しさん (2015-02-16 15 25 18) 遊戯王のエクゾディアの元ネタはもくてきちでしょう -- ジバニャン (2015-03-03 10 19 43) こうはっきりと「もう作らない」って宣言されたゲームシリーズも珍しいな。たいていはいつの間に消えていたパターンが多いし -- 名無しさん (2015-05-01 13 42 22) いただきストリートとは似てるようで違うかな? -- 名無しさん (2015-05-01 18 41 15) 桃鉄もいたストもお金を稼ぐゲームだけど、ルールがかなり違うね -- 名無しさん (2015-06-05 05 29 54) さくまとハドソンで一悶着あったからか。某格ゲーみたいに毎年新作発売してたし。 -- 名無しさん (2015-07-14 21 54 14) ↑ コナミが版権買って潰したから。 -- 名無しさん (2016-02-21 13 56 29) アメトーークでマイナス駅の理由を今更初めて知った。だから海は多いのか。 -- 名無しさん (2016-02-28 13 56 04) ビリで借金MAXから最後の年で一気に大逆転1位なんてした強者はいるのだろうか?w ビリがそう簡単に逆転させないってのはわかる、けど逆にバランス悪くないかってつくづく思う。あきらめろって言ってるようなものだよなー -- 名無しさん (2016-02-28 14 52 20) いくらスリルがあっても過剰なキングボンビーはオフに出来なきゃやらんわ。リアルファイト以前に電源消してしまうレベル -- 名無しさん (2016-03-07 16 31 42) 書かれてないけど、スペースボンビーが地味に厄介。あいつのせいでエンジェルカードがパーになった恨みは忘れられない。 -- 名無しさん (2016-03-07 16 33 46) そうか、もう5年も経つのか…。正直もう諦めてたからただただびっくり。 -- 名無しさん (2016-09-01 23 46 37) 3DSで新作発表されたね。オンライン対応だと嬉しいけど -- 名無しさん (2016-09-01 23 55 43) ありがとうNintendo さくまさん!さらばKONAMI! -- 名無しさん (2016-09-02 00 01 34) 桃鉄が復活…!? や、やった…いぃぃぃぃやったぁぁぁぁ!! -- 名無しさん (2016-09-02 07 37 23) ↑3それは流石に間違いないと思うけど -- 名無しさん (2016-09-02 19 22 25) しかし、ライセンス使用料はしっかり取るコナミ。 -- 名無しさん (2016-09-07 07 35 07) なんか悪いかのように書いてるけど、それ(ライセンス使用料)企業的に当然だからね? -- 名無しさん (2016-12-24 14 29 42) 問題はその当然の権利を無駄に振ってる事 -- 名無しさん (2018-12-06 20 51 43) キングボンビーは逆転要素としては当たり前の存在だけど、腕前事態に差がある同士でやると結局、戦略や対策を練るのが不得手な人ばかりが一方的に落とされてく羽目になるからなあ -- 名無しさん (2019-03-30 13 52 41) VC配信は色々な意味で無理だな。 -- 名無しさん (2019-09-08 06 51 10) SFC最終作のHAPPYが一番面白いかなあ。switchのオンラインで配信してくれないかな。 -- 名無しさん (2019-09-08 11 05 26) 非電源のボードゲームも2種類ほどある、けれど検索しても詳細な情報はなかなか出てこない……そんなことをたまに思い出して何年経つのやら。 -- 名無しさん (2020-10-15 23 44 55) そろそろSwitch版について追記したいね ダブルミリオン達成はちょっと凄すぎる -- 名無しさん (2021-03-15 14 38 37) えっ かぐや姫と阿修羅って 古い作品ではどちらも同時にCOMプレイヤーで存在してたの? -- 名無しさん (2021-05-05 23 05 09) 現在メダルゲームのロケテスト中、ベースはSwitch版だがメダルゲーム向けにルールを変えた結果目的地がステーションによって違うという初代仕様が復活、「も」「く」「て」「き」「ち」カードも復活となり先祖返りした要素がいくつか見られる事に -- 名無しさん (2022-08-27 00 18 19) 貧乏神がいない桃鉄ってのも今となっては知る人ぞ知るだけど今の時代で貧乏神なしで遊んだらどうなるんだろうか。 -- 名無しさん (2022-09-15 17 50 51) 貧乏神には申し訳ないけど、出てこないモードで遊びたい時もある。 -- 名無しさん (2023-01-22 15 36 51) WORLDのスイッチ版が来たな -- 名無しさん (2023-02-10 13 52 39) 貧乏神なしの教育版桃鉄は、一度ついた格差を捲る方法はほとんどないという現実を叩き込んでくるそうな。目的は地理教育だから別に問題はないがゲームとしては面白くはないね。 -- 名無しさん (2023-05-13 08 24 50) 昔の桃鉄で東京ー新潟間や青森ー仙台間が8マスというのは割と有名な話。 -- 名無しさん (2023-08-31 13 19 25) 初代貧乏神はジャンプ放送局のえのさん。 -- 名無しさん (2023-09-23 23 58 23) パワプロアプリでコラボしたシナリオが本当に楽しかった。 -- 名無しさん (2023-11-27 14 09 13) 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-11-27 20 17 25) 長期戦だとCPUが弱すぎる スペシャルカードを捨てたり物件飛びを捨ててプロペラカード買ったりアホすぎる -- 名無しさん (2023-12-08 03 03 17) 一昔前の桃鉄リマスターしてほしい。歴史ヒーローがバランス悪いから15や16で遊んでるけど、いつまでps2使えるか分からんし -- 名無しさん (2024-01-11 10 16 33) さくまさんは過去に脳出血で倒れたことがあったから、あまり無理をしないでいただきたい。 -- 名無しさん (2024-03-13 15 28 25) 名前 コメント
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ISO9001 ISO9001 2015とは ISO9001-2015 要求事項 ISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ISO9001用語集 精密板金加工業への適用例 プレス加工業への適用例 機械加工業への適用例 電気工事業への適用例 ソフトウェアのISO9001 | サイトマップ ISO9001:2015とは はじめに: ISO9001 は2015年7月、FDIS版(最終国際規格案)を経て、2015年9月、IS版(国際規格)として正式発行されました。 ISO9001 2015年版発行と移行までのスケジュールについて: ISO 9001 2015 DIS(国際規格案) 2014 年5月14日発行 ISO / FDIS 9001(最終国際規格案) 2015 年7月9日発行 ISO 9001 2015 (国際規格) 2015 年 9月15日 発行 ISO 9001は、日本国内のJIS規格 JIS Q 9001 2015として2015-11-20付で改正されました。 対訳ポケット版も発行されています。 新版JISは、JAS-ウエブストアの他、全国JIS取扱い書店で購入できます。 新版JISには、旧版にも見られた下線を附した、「JIS独自の、 国際規格にはない参考事項」が含まれています。 改訂版への移行期間は 3年 です。 ISO版で認証している組織は、2018年9月14日までに、同様にしてJIS版で認証している組織は、2018年11月19日までに移行完了となると思われますが、確実な月日については、審査機関に問い合わせて確認してください。 ISO9001 2008 年版から 2015 年版での変更内容について: 新しい国際規格案は、統合版ISO補足指針・附属書SL(Annex SL)に定義されている上位構造及び語句の定義が適用されています。 また、この附属書SLによって、ISOマネジメントシステムに関係する共通テ キストが定義されています。 将来のISOマネジメントシステムの規格は、上位構造にて定義されている共通テキストと語句の定義によって、共通の枠組みの 中で成り立つようになります。 この共通の枠組みについては、ISO/IEC専門業務用指針、第1部、附属書SLにて詳細が記されております。 この共通の枠組み(共通テキスト化)が設定された目的は: 規格を標準化し、また効率的に開発するため。 今まで以上に規格同士の足並みを揃え、また互換性を持たすため。 複数のマネジメント規格を維持・取得を目指している組織にとって、使いやすいものにするため。 この共通テキストに基づいて、既に下記のISO規格が発行されています。: ISO 30301 2011 情報及びドキュメンテーション-記録のためのマネジメントシステム-要求事項 ISO 22301 2012 社会セキュリティ-事業継続マネジメントシステム-要求事項 ISO 20121 2012 イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム-要求事項と利用手引 ISO 39001 2012 道路交通安全(RTS)マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引 ISO 27001 2013 情報技術-セキュリティ技術-情報セキュリティマネジメントシステム-要求事項 ISO 55001 2014 アセットマネジメント-マネジメントシステム-要求事項 下記のISO規格についても、共通テキストに基づいて改訂されました。 ISO 14001 2015 環境マネジメントシステム-要求事項 ISO 9001 2015 品質マネジメントシステム-要求事項 ISO9001:2015年版における、主要な変更点について: 前述の附属書SLの上位構造が適用された。 プロセスアプローチの理解及び適用をサポート・改善するために、リスクに基づいた考え方(リスクベースドシンキング)が、より明確な要求事項として挙げられた。 指示的な要求事項は少なくなった。 文書に対しては、あまり重点が置かれなくなった。 サービス(の提供)に対する規格適用性が改善された。 QMSの適用範囲に関する、その「境界」を定めることが、要求事項になった。 組織の状況について、重点が置くことが追加された。 リーダーシップに関する要求事項が増えた。 顧客満足を改善するために必要とされる成果の達成に、大きな重点が置かれた。 品質マネジメントの原則の変更点について: 2008年版は、次の8大原則を掲げていました。ISO9001の構築活動は、企業に求められる8大要素を系統的で目に見える形に作り上げることであり、企業が成功するカギとされていました。2015年版では、次の7大原則に整理されました。 2008年版 2015年版 1 顧客重視 1 顧客重視 2 リーダーシップ 2 リーダーシップ 3 人々の参画 (involvement) 3 人々の参画(engagement) 4 プロセスアプローチ 4 プロセスアプローチ 5 マネジメントへのシステムアプローチ 6 継続的改善 5 改善 7 意思決定への事実に基づくアプローチ 6 証拠に基づく意思決定 8 供給者との互恵関係 7 関係のマネジメント 用語の変更点について: 下表の用語は、2015年版では次のように整理されました。 2008年版 2015年版 1製品 1製品及びサービス 2適用除外 2使用せず(附属書A.5の適用可能性の 明確化を参照) 3文書、記録 3文書化した情報 4作業環境 4プロセスの運用に関する環境 5購買製品 5外部から提供される製品及びサービス 6供給者 6外部提供者 規格項番の変更点について: 2008年版は8章の構成でしたが、2015年版は10章構成です。3.用語及び定義は、JIS Q 9000:2015 (ISO 9000:2015)を用いる形となりました。 2008年版 2015年版 1 適用範囲 1 適用範囲 2 引用規格 2 引用規格 3 用語及び定義 3 用語及び定義 4 品質マネジメントシステム 4 組織の状況 5 経営者の責任 5 リーダーシップ 6 資源の運用管理 6 品質マネジメントに関する計画 7 製品実現 7 支援 8 測定、分析及び改善 8 運用 9 パフォーマンス評価 10 改善 さらに細かい条項の目次を確認したい方は下記ページを参照下さい。 ISO9001-2015 要求事項 ISO9001関連するページ ISO9001システム改善コンサルティングの詳細はこちらへISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティングの詳細はこちらへISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 +その2 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ISO9001 2015 ISO9001-2015 要求事項 ニーズで選べる支援内容 お客様のニーズにもとづき、ISO取得や改善に必要なサービス内容、工数等を設定できます。お問合わせください。 既にシステム運用をしていて、改善したい、運用を支援してもらいたいのだが。。。といった改善のご相談もお気軽にお問合わせください。 マニュアルや管理文書の改良(高度化、整合化、削減など)のための書き換えサービスを実施しております。 ISO9001,ISO14001,ISO27001など他規格との統合マネジメントシステムも対応可能です。 サービス内容はお客様との相談により対応しております。 お気軽にお問合せください。 お問合せ タテックス有限会社では、既にISOを認証取得している企業様のシステム改善支援コンサルティング、数年毎に行われる新規格への移行支援コンサルティング、並びに新規に認証取得しようとする企業様への認証取得コンサルティング、内部監査員新規養成研修、内部監査員レベルアップ研修、事務局運用支援サービス、自己適合宣言サービスなどを行っております。 お申し込み、ご相談はお気軽にお問合せ下さい。 御見積り・ご相談等は信頼と実績のタテックスまでお問合せください。 お問合せは、ここをクリック ↓ お問合せ
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【TOP】【←prev】【GAME BOY】【next→】 桃太郎電劇 2 タイトル MOMOTARO THUNDERBOLT 2 桃太郎電劇2 機種 ゲームボーイ 型番 DMG-AM2J ジャンル アクション 発売元 ハドソン 発売日 1994-12-16 価格 4500円(税別) 桃太郎シリーズ 関連 - 桃太郎活劇 桃太郎電劇 関連 桃太郎活劇 桃太郎電劇 関連 Console Game PCE 桃太郎活劇 Handheld Game GB 桃太郎電劇 桃太郎電劇 2 桃太郎 コレクション 桃太郎コレクション 2 + 桃太郎伝説 関連 桃太郎伝説 関連 Console Game FC 桃太郎伝説 桃太郎伝説 外伝 PCE 桃太郎伝説 ターボ 桃太郎伝説 II 桃太郎伝説 外伝 第1集 SFC 新 桃太郎伝説 PS 桃太郎伝説 桃太郎まつり 石川六右衛門の巻 Handheld Game GB 桃太郎伝説 外伝 桃太郎コレクション 2 桃太郎伝説 1→2 GBA 桃太郎まつり + 桃太郎電鉄 関連 桃太郎電鉄 関連 Console Game FC 桃太郎電鉄 PCE SUPER 桃太郎電鉄 SUPER 桃太郎電鉄 II SFC SUPER 桃太郎電鉄 II SUPER 桃太郎電鉄 III SUPER 桃太郎電鉄 DX 桃太郎電鉄 HAPPY SS 桃太郎道中記 PS 桃太郎電鉄 7 桃太郎電鉄 V GC 桃太郎電鉄 11 桃太郎電鉄 12 Wii 桃太郎電鉄 16 桃太郎電鉄 2010 Handheld Game GB SUPER 桃太郎電鉄 SUPER 桃太郎電鉄 II 桃太郎 コレクション 桃太郎電鉄 Jr. 全国ラーメンめぐりの巻 GG SUPER 桃太郎電鉄 III GBA 桃太郎電鉄 G ゴールド・デッキを作れ ! 駿河屋で購入 ゲームボーイ
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スーパー桃太郎電鉄 機種:PCE,GB,FC 作曲者:関口和之 発売元:ハドソン 発売年:1989年 概要 桃太郎電鉄シリーズの第2作目。 対戦ゲームの要素を重視したゲームデザインに作り直され、現在まで続くシリーズ作の基盤を作った。 シリーズの象徴とも言えるキャラクターであるボンビー(貧乏神)が初登場したのもこの作品。 のちのシリーズに渡って定番となるBGMがここでいくつか登場している サウンドテストの入り方:プレイヤー数を3人に設定し、順番に「モモタロ」、「おんがく」、「しつ」と名前を入力する。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 補足 順位 ゆうしょうはっぴょう タイトル・優勝発表画面 はじめて ゲーム内容説明 ごあいさつ メニュー画面 たびだちのテーマ 目的地選択 サイコロこうしんきょく マップ画面 うみ CMイベント ピーチ・エキスプレス 急行・特急・リニアカード使用 しあわせのとうちゃく 駅到着 駅 CMイベント ウキウキ・ショッピング 物件購入 ビンボー・ゴッド ボンビー出現 はさんのバラード 借金状態 さよなら!ウニどんや 物件売却 ニュース・ジングル ひかるぐみのテーマ ショーイベント ジャイケルのテーマ ショーイベント いとしのチャコ ショーイベント ゴールド・ラッシュ ゴールドラッシュイベント たいふうこぞうだぜっ! 台風イベント かいじゅうだいこうしん 怪獣イベント ふくのかみ 福の神イベント エンゼルのテーマ エンジェルカード入手 デビルのテーマ デビルカード入手 なんきょく CMイベント おちゃのまのブルース CMイベント マルサのおんなをゲームする マルサ(査察)イベント あらき5だんテーマ サンタがゲームにやってきた サンタイベント 決算!決算! 決算 ファンファーレ フィナーレ エンディング サウンドトラック dreampiece ベリー・ベスト・オブ 桃太郎伝説&電鉄
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ISO9001 ISO9001-2015 ISO9001-2015 要求事項 ISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ISO9001用語集 精密板金加工業への適用例 プレス加工業への適用例 機械加工業への適用例 電気工事業への適用例 ソフトウェアのISO9001 | サイトマップ 品質マネジメントシステム用語の説明 ISO 「国際標準化機構」(International Organization for Standardization)の略称。製品やサービスなどの世界的な標準化を推進しているという団体。略称がIOSではなくISOの由来は、ギリシャ語の「ISOS=相等しい」からきているとの説がある。「相等しい」の意味どおり、規格の世界標準化を推進している。 品質マネジメントシステム Quality management systemsを略してQMSとも言う。顧客満足を実現するために、経営者の策定した品質方針、品質目標を全社員が一丸となって達成するためのマネジメントシステムである。 要求事項 要求事項には、お客様からの要求事項、社内からの要求事項(供給能力・品質保証期間・決済条件など)、業務を遂行するのに関連する法的な規制の3つの意味が含まれている。 顧客満足 顧客満足(customers satisfaction(CS))とは、顧客のニーズのどの程度満足しているか顧客が判断したものである。ISO9001が目指しているのは、システムを効果的に廻すことによって社員の仕事の質(クオリティ)を高めるとともに、顧客満足を獲得することである。 品質方針 社長(最高経営者)によって公式に表明された品質に関する組織としての全般的な意図および指示。品質方針は、経営方針の一要素をなすもので、経営者によって品質保証の基本的な考え方を表したもの。 力量 力量とは、業務を行なう上で必要な知識・技能・経験のことである。ISO9001では、製品サービスを提供するのに関わる人の必要な力量を明確にすることを求めている。力量を満たすように教育・訓練を実施することが求められている。 「力量」は英語で"competence"つまり、能力とされている。よく「企業は人なり」と言われる。企業経営は、”人”と”システム”である。なぜなら企業が成長するためには、「人の成長」と「システムの成長」が必要だからである。また、システムを成長させるには、人の力量が必要である。したがって、システムの継続的改善のためには、人の力量の継続的レベルアップが必要となる。 人の力量について規格6.2.2の力量、教育・訓練及び認識では、「製品要求事項への適合に影響がある仕事に従事する要員に必要な力量」を求めている。人は設備と異なり、新人が入り、年配の人は退職し、または途中退職もあるので、継続的レベルアップが自然には保証されていないからである。 人材の育成項目(力量のニーズ)を、適切にリストアップし、マネジメントの仕組みを活用して経営成果につなげることが極めて重要である。それに対応するために、ISO9001の6.2.2をうまく活用されることが、「QMSを経営改善に生かす」ためのポイントになる。 しかしながら、力量のところで、企業の対応として望ましくないパターンとして、次のようなことが指摘できる。 1. 社内の資格制度を作成し、「Aさんは○○の力量があるから□□の仕事に従事させている」ことを審査員に見せるためのリストとして管理されているが、そこには、力量を向上するという概念が希薄である。~ 2. 社内資格を明確にして、管理をしているが、力量のニーズ(育成項目)に向上が見られない。~ 3. 力量のニーズが作業者中心であり、管理者の力量のニーズ項目がリストアップされていない。~ 4. 個人別の力量マトリックスを作成しているが、そのマトリックスの整備が目的になり、新たなニーズが見出せていない。~ 5. 公的資格に終始している。~ 企業によっては、教育後にテストをしたり、レポートを書かせたり、評価点をつけたりしている、大切なことは「次につなげるための今回の教育の評価」である。 私は内部監査員を中心にした力量の向上のための研修を実施している。つくづく思うのは、内部監査員、社員の力量の向上は企業にとっては永遠の課題であり、一朝一夕にはいかないということである。その意味から「力量の向上は一日にしてならず」なのである。 そのためには的確なマネジメントサイクル(PDCA)を維持することが重要であ。P・D・C・AサイクルをまわすにはQMSが最も適切なツールである。したがって御社でも社員の育成のためにぜひともISO9001を上手に活用下さい。 要員 ここでは正社員・契約社員・派遣社員などを含め、製品やサービスの提供に関わる人のことである。 インフラストラクチャー ISOでは業務の遂行上必要な施設・設備及びサービスを指す。社会的な基盤(道路や橋など)の意味ではない。 妥当性確認 ISO9001要求事項で、妥当性確認を求めているところがある。1つは設計・開発の妥当性確認製造された製品やサービスが、実際の使用に適切か、顧客ニーズに合っているか確認すること。もう1つは、製造・サービスプロセスの妥当性確認検査やチェックでその作業の良しあしを確認できない場合や、実際に製品を使用してみないと不具合が分からない場合に、その業務に問題が発生しないように確認することである。 トレーサビリティ 過去にさかのぼって業務内容や業務を遂行した痕跡を追跡できることである。追跡調査のことと理解すれば分かり易い。 内部監査 第一者監査ともいわれ、その組織の保有するシステムを評価するために自組織の社員や代理人が行う。内部監査は、自社のマネジメントシステムで決めたことが実行されていて、効果的であることを経営者に報告することが主目的である。~内部監査は組織の品質マネジメントシステムを構築し、維持していく上で重要であり、審査登録機関の審査でも、最も重要視される審査項目の一つとなている。内部監査の良し悪しは、内部監査員の力量によって大きく左右される。したがって、システムと監査についての知識と技能を持った内部監査員の育成が不可欠となる。内部監査の実施は、あらかじめ定められた間隔で計画的に行なう必要がある。 監視・測定 監視及び測定の要求事項には、8.2.3 プロセスの監視及び測定、8.2.4 製品の監視及び測定がある。プロセスの監視及び測定とは、品質マネジメントシステムのプロセスを適切な方法で監視することを求めている。各プロセスで適合性を証明するための記録類が作成され、適切性が確認されていれば、プロセスはある程度、監視されていると見なせる。しかし、それだけで規格要求事項を満たせるものではない。可能な限り、プロセスの結果を目標値に照らして達成度を評価できるように、指標化することが望ましい。8.2.4 製品の監視及び測定では、検査・試験により製品が要求事項を満たしていることの検証を、7.1項(及び8.1項)で計画された製品実現の適切な段階で実施することが要求されている。規格は、製品の適合の証拠としての検査・試験記録の維持とその検査・試験記録に、リリース(次工程引渡し又は出荷)を許可した人を明記することを要求している。製品の監視及び測定手順は、「検査・試験管理規定」に文書化しても良いし、責任と権限規定に次工程引渡し許可、出荷許可及び特採承認による出荷許可の権限者を明確にしておくのも良い。検査・試験の要領は、7.1項の製品実現の計画で明確にされているので、本条項の要求事項とはなっていない。 不適合 読んで字のごとく要求事項(判断基準)に適合していないことを意味する。要求事項とは、ISO9001の規格の要求事項だけを指すのではなく、顧客からの要求事項、社内からの要求事項、法的な要求事項などが含まれる。 是正処置 再発防止とも呼ばれている。不適合が発生した原因を調査し、再び不適合が発生しないように原因を取り除くことである。是正処置(再発防止)は、継続的な改善の重要なツールで、「なぜ、起こってしまったのか」真の原因を追求し、効果的な対策を打つことがポイントになる。ISO9001 2008の追補改正で、「是正処置において実施した活動のレビュー」という記述が、当然ながら実施しただけでなくその有効性までを見るように、「とった是正処置の有効性のレビュー」と変更された。当然のことである。EMSのJISQ14001 2004(ISO14001 2004、の条項4.5.3のe)と同じになっている。 予防処置 未然防止とも呼ばれている。問題が起こる前にあらかじめ対策を打ち、問題の発生を未然に防止することである。ISO9001 2008 の追補改正で、予防処置についても、e)は「とった予防処置の有効性のレビュー」と変更された。 現行のJISQ9004 2000では、この予防処置に対応して、「損失防止」という用語を当てている。「起こる前に起きないように予防する」ということから「損失を与えていない」、だから、「損失防止」という。内容については、JISQ9OO4 2000 の「8.5.3損失防止」を参照のこと。定められた様式を使わないと予防処置でないとしている企業が多いと思われる。しかし、ISOとは関係ないと組織が考え、実質的に行っている予防処置活動がいくつかある。例えば、TPM活動、提案制度、FMEA、FTAなどによる不具合分析、工程パトロール、経営診断などである。 マネジメントレビュー 経営者による見直しのことである。方針・目標などの当初設定していたものと、実際にマネジメントシステムを運用した状況・結果の情報を経営者が定期的に評価するもの。マネジメントレビューは、トップ自らが、社内の活動から得られた情報、市場からの情報をもとにして、「我が社の活動は適切なのか」「何をすることが、マネジメントシステムあるいは活動の有効性が上がるのか」「顧客あるいは利害関係者を考えたときに必要な改善は何なのか」「経営資源をどのように割り当てる必要があるのか」「方針、目標を見直す必要があるのか」等といったことを定期的に見直し、必要な指示を出す。指示された被指示者(部署)は改善の回答をトップに返すことが行われる。誤解され、いろいろな勘違いされている場合があるので、2008年版を契機に見直しをするとよいだろう。例えば、① マネジメントレビューのための会議が必要である、② 年1回行えばよい。、③ 毎回全ての項目について見直しを行わなければならない。、④ レビューする対象は、規格に要求されている項目だけでよい。、⑤ レビューのアウトプットは、規格に書かれている項目のみでよい。、⑥ 管理責任者からの報告書に、トップマネジメントが承認印を押すこと/押すための儀式を行うことがマネジメントレビューである。 品質管理 (広義)経営管理機能全般のうち、品質方針を定め、それを実施するすべての活動。品質にかかわる計画・実施・評価、経営資源の配分、およびその他の体系的諸活動を含み、組織のすべての人が参画する。(狭義)品質要求を満たすために用いる実施技法およびそれに基づく活動。「買い手の要求に合った品質の製品を、経済的に作り出すためのすべての手段の体系」。経済的効果を上げるため、活動の適切な段階においての"工程の監視と不具合原因の除去"を目的とする実施技法とそれに基づく活動を意味する。 品質保証 製品またはサービスが、品質要求事項を満たしていることの十分な信頼感を与えるために必要なすべての計画的かつ体系的な活動。「消費者の要求する品質が十分に満たされていることを証明するために生産者が行う体系的活動」。自社で規定する所与の品質要求が、顧客の要望を十分に反映したもの(顧客満足)でなければ、いくら規定事項を満足しても、品質保証は完全であるとはいえない。 品質マニュアル 品質方針を述べ、組織の品質システムを記述した文書。品質システムのすべてを1冊に表したものでもよいし、詳細を別に記述した他の文書を引用する方法でもよい。例えば、品質マニュアル、文書管理規定、品質文書作成要領など。 規定 ①おきて、定め、②規則、条文。社内組織内の「業務内容・手順・手続き・方法」に関する事項を定めたもの。例えば共通規定、部門別規定など 手順 ①物事をする順序、②段取り、手続き。広義的には、システム活動の手続き、方法を定めたものをいう。狭義的には、業務の具体的な実施のための方法、業務の流れ(フロー)など 標準 ①目当て、めじるし、②他の法となるもの、③型、規範。物体・性能・能力・配置・状態・動作・手順・方法・手続き・責任・義務・考え方・概念などについて定めた取決めのことで、具体的には「作業標準、技術標準、検査標準」など 品質記録 「品質要求事項の充足の程度又は品質システム要素の運営の有効性の客観的証拠を提供する」もの。品質マネジメントシステムが効果的に運営されていることを示す証拠文書のことを言う。品質記録の目的には、実証、トレーサビリティ、予防処置、是正処置活動の記録、がある。 品質計画書 特定の製品、プロジェクトまたは契約に関する固有の品質業務、経営資源、および活動順序を規定した文書。例えば、品質保証体系図、プロジェクト計画書、QC工程表、その他品質保証活動の各ステップで用いられる手順書類など。 設計審査 品質要求事項を満たす能力を評価し、もし問題があれば明確にし、解決策の作成を提案するための、文書化された包括的かつ体系的な、設計に関する検討。審査する資料としては、開発仕様書、設計基準書、試作品評価報告書など 設計検証 検証とは、「規定要求事項が満たされていることを、客観的証拠の調査および提出によって確認すること」。設計・開発において、検証は、ある活動に対する規定要求事項への適合性を確定するための、その活動結果の検討のプロセスに関係する。製品仕様書が満たされていることを確実にするため行なう検証など。 アウトソースしたプロセス 製品の品質に影響するプロセスを外注委託(アウトソーシング)する場合、管理を確実にする必要があります。管理の方法は、それぞれの重要性に応じて決めて運用します。また、どの仕事を外注しているかを、はっきり示せるようにしておきましょう。 プロセスの妥当性確認 作った後では検査できない工程について、作り方に問題がないことを予め証明することをいいます。 これに該当する工程には、① 納入する製品そのものを壊さないと検査できない場合、② 時間やコストの面から検査できないもの です。ただし、最終検査で確認できなくても、製造途中で確認できるものは該当しません。 製品の品質保証をすることが前提ならば、製造(またはサービスの提供)のプロセスの妥当性を確認しないで、製造(またはサービスの提供)を開始することはあり得ません。 検査 ある”もの"を何らかの方法で測定した結果を判定基準と比較して、個々の"もの"の良/不良またはロットの合格、不合格の判定を下すこと。試験とは「サンプルまたは試験片について、その特性を調べること」。従って検査と試験が区別されるポイントは、合否判定を下すか否かである。 プロセスの監視及び測定 監視とは、品質に関わるプロセスが決めた通りに進んでいるかどうかを、仕事の途中の段階で、あるいは終了後に適切な方法で確かめることをいいます。測定とは、数値で表せるものがあれば、機器で数値測定したり、作業記録の集計などにより、仕事が順調に進んでいるかどうかを確かめることです。プロセスの監視及び測定の対象は「製品に関わる業務」に限定していませんので、製造以外の仕事でも必要なものがあれば実施します。例えば設備管理プロセス、顧客関連プロセス、購買プロセスなどで、プロセスの進捗度や成果を管理しているのならば、それをこの項目で取り上げて監視・測定します。 もちろん、確かめた結果、予定通りの結果が出なかった、あるいはこのままでは予定通りの結果が出ないことが判明した場合には、対策を実施します。 御見積り・ご相談等は信頼と実績のタテックスまでお問合せください。 お問合せは、ここをクリック ↓ お問合せ
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ISO27001 ISO27001:2013 製造業様向けISO27001・情報セキュリティマネジメントシステム認証取得支援コンサルティング 医療情報処理業ISO27001 ISO27001(2013年版)とは | サイトマップ ISO/IEC 27000 ISO27001と ISO 27002 は、ISO/IEC 27000 シリーズと呼ばれる情報セキュリティ規格群の 1つです。 この ISO/IEC 27000 シリーズは改訂され、2014-2015年が新規格への移行期間でした。 2014年に移行した組織は少なく2015年に大多数の認証取得している組織が移行しました。 ISO27000は、ISO/IEC 27000 シリーズの規格 の概要と、このシリーズ規格で使用される用語を定義した規格です。 よって、ISO27001 の IS 版では、この ISO/IEC 27000 が引用規格、及び用語及び定義の参照規格として用いられています。ISO/IEC 27000 も、ISO/IEC 27001 の改訂に併せて、改訂されました。 ISO/IEC 27001 改訂のポイント ISO/IEC 27001 の改訂のポイントは2つです。 マネジメントシステム規格の共通化の動きへの対応(上位 構造、共通のテキスト・用語及び定義の適用) リスクマネジメント規格 ISO 31000(2009 年発行)へ の対応 マネジメントシステム規格の共通化の動きの背景には、複数のマネジメントシステム規格(例えばISO27001とISO20000の2つのシステム)を運用している組織が増えていることがあげられます。 ISO/IEC 27001 2013は、ISO/IEC27001:2005を継承した規格です。 さらにISO/IEC27001 2013は、ISO MSS共通要素の適用、リスクマネジメント(ISO 31000 200(JIS Q 31000 2010))への対応を考慮した改定内容となっています。 ISO MSS共通要素は、組織が複数のマネジメントシステムを導入することを考慮して、マネジメントシステム間の整合性を図り、組織の負担を軽減することが共通化の目的です。 マネジメントシステムの一貫性と整合性を向上させた統一された上位構造と共通テキストから構成されています。そのために、どのようにするではなく、何をするかのマネジメントシステムの共通的な要求事項と、分野に固有な要求事項で構成されています。 「ISO/IEC 専門業務指針」に基づいて発行された・ 改訂予定のマネジメントシステム規格の状況 すでに、この新しいルールに基づいてマネジメントシステム規格が作らる時代に入っており、ISO/IEC 27001 や、これから策定改訂されるマネジメントシステム規格もこれに基づいて策定されています。 規格 名称 改訂状況 ISO30301 記録マネジメントシステム 2011年11月発行 ISO22301 事業継続マネジメントシステム 2012年5月発行 ISO20121 サステナブル・イベントマネジメントシステム 2012年6月発行 ISO39001 道路交通安全マネジメントシステム 2012年10月発行 ISO27001 情報セキュリティマネジメントシステム 2013年10月改訂 ISO55001 アセットマネジメントシステム 2014年1月発行 ISO14001 環境マネジメントシステム 2015年改訂 ISO9001 品質マネジメントシステム 2015年改訂 ISO/IEC 27001 2013の主な変更点 附属書 SL(上位構造、共通のテキスト・用語及び定義の適用) に基づいて、規格が策定 箇条 2 引用規格から、ISO27002 が削除され、ISO27000 が追加 箇条 3 用語及び定義から、16の用語の定義が削除 ⇒ ISO27000 を引用 専門用語の変更例 ISMS 基本方針 ⇒ 情報セキュリティ方針 ISMS の目的 ⇒ 情報セキュリティ目的 2005 年版の箇条 8.3 にあった「予防処置」という用語が削除 リスクアセスメントの要求事項は、ISO31000 との整合性 により、より一般的な表現に変更 「リスク所有者」を特定し、「リスク所有者」が情報セキュリティリスク対応計画とセキュリティ残留リスクを承認する 要求事項が追加 管理策の数が、133 から 若干削減され、管理領域は増加 ISO/IEC 27001 2013の構成 0.序文 1.適用範囲 2. 引用規格 3. 用語及び定義 4. 組織の状況 5. リーダーシップ 6. 計画 7. 支援 8. 運用 9. パフォーマンス評価 10. 改善 付属書A.管理目的及び管理策 A.5 情報セキュリティのための方針群 A.6 情報セキュリティのための組織 A.7 人的資源のセキュリティ A.8 資産の管理 A.9 アクセス制御 A.10 暗号 A.11 物理的及び環境的セキュリティ A.12 運用のセキュリティ A.13 通信のセキュリティ A.14 システムの取得、開発及び保守 A.15 供給者関係 A.16 情報セキュリティインシデント管理 A.17 事業継続マネジメントにおける情報セキュリティの側面 A.18 順守 詳細管理策 ワンポイント解説 A.5 情報セキュリティのための方針群 A.5.1 情報セキュリティのための経営陣の方向性 A.5.1.1 情報セキュリティのための方針群 A.5.1.2 情報セキュリティのための方針群のレビュー 解説 2005年版では情報セキュリティ基本方針という呼称であったが2013年版では情報セキュリティ方針となった。 詳細管理策の見出しは、”方針群”となっている。方針はひとつではなく、複数を示していることがわかる。 経営者は情報セキュリティ方針を作成して周知する。 A.6 情報セキュリティのための組織 A.6.1 内部組織 A.6.1.1 情報セキュリティの役割及び責任 A.6.1.2 職務の分離 A.6.1.3 関係当局との連絡 A.6.1.4 専門組織との連絡 A.6.1.5 プロジェクトマネジメントにおける情報セキュリティ A.6.2 モバイル機器及びテレワーキング A.6.2.1 モバイル機器の方針 A.6.2.2 テレワーキング 解説 内部組織の管理策は、組織内の情報セキュリティを管理するため行なうもの。 モバイルコンピュ一ティング及びテレワーキングは、モバイルコンピューティング及びテレワーキングの設備を用いる時の情報セキュリティを確実にするため行なう。 テレワーキングとは、在宅勤務のこと。電話・ファクスやインターネットを通じて、社員は在宅のまま、調査・執筆・企画・パソコン入力・プログラミング作業などを行う。 A.7 人的資源のセキュリティ A.7.1 雇用前 A.7.1.1 選考 A.7.1.2 雇用条件 A.7.2 雇用期間中 A.7.2.1 経営陣の責任 A.7.2.2 情報セキュリティの意識向上、教育及び訓練 A.7.2.3 懲戒手続 A.7.3 雇用の終了及び変更 A.7.3.1 雇用の終了又は変更に関する責任 解説 A.7.1 雇用前は、従業員、契約相手及び第三者の利用者がその責任を理解し、求められている役割にふさわしいことを確実にするとともに、盗難、不正行為、又は設備の不正使用のリスクを低減するために行なう。 A.7.2 雇用期間中は、従業員、契約相手及び第三者の利用者の、情報セキュリティの脅威及び諸問題、並びに責任及び義務に対する認識を確実なものとし、通常の業務の中で組織のセキュリティ基本方針を維持し、人による誤りのリスクを低減できるようにすることを確実にするため行なう。 A.7.3 雇用の終了または変更は、従業員、契約相手及び第三者の利用者の組織から離脱又は雇用の変更を所定の方法で行うことを確実にするため行なう。 A.8 資産の管理 A.8.1 資産に対する責任 A.8.1.1 資産目録 A.8.1.2 資産の管理責任 A.8.1.3 資産利用の許容範囲 A.8.1.4 資産の返却 A.8.2 情報の分類 A.8.2.1 情報の分類 A.8.2.2 情報のラベル付け A.8.2.3 資産の取扱い A.8.3 媒体の取扱い A.8.3.1 取外し可能な媒体の管理 A.8.3.2 媒体の処分 A.8.3.3 物理的媒体の輸送 解説 A.8.1 資産に対する責任は、組織の資産の適切な保護を達成し、維持するため行なう。 A.8.2 情報の分類は、情報の適切なレベルでの保護を確実にするため行なう。 A.9 アクセス制御 A.9.1 アクセス制御に対する業務上の要求事項 A.9.1.1 アクセス制御方針 A.9.1.2 ネットワーク及びネットワークサービスへのアクセス A.9.2 利用者アクセスの管理 A.9.2.1 利用者登録と登録削除 A.9.2.2 利用者アクセスの提供 (provisioning) A.9.2.3 特権的アクセス権の管理 A.9.2.4 利用者の秘密認証情報の管理 A.9.2.5 利用者アクセス権のレビュー A.9.2.6 アクセス権の削除又は修正 A.9.3 利用者の責任 A.9.3.1 秘密認証情報の利用 A.9.4 システム及びアプリケーションのアクセス制御 A.9.4.1 情報へのアクセス制限 A.9.4.2 セキュリティに配慮したログオン手順 A.9.4.3 パスワード管理システム A.9.4.4 特権的なユーティリティプログラムの使用 A.9.4.5 プログラムソースコードへのアクセス制御 解説 アクセス制御に対する業務上の要求事項は、情報へのアクセスを制御するため行なう。 プロビジョニング( provisioning )とは ユーザの需要を予想し、設備やサービスなどのリソースを計画的に調達し、ユーザの必要に応じたサービスを提供できるように備える行為の総称。 複数のサーバやネットワーク、アプリケーション、ストレージなどのリソースを仮想化によって一つのコンピュータリソースとみなし、ユーザから要求があった場合や障害時などに、必要な分だけ、コンピュータリソースを動的に別のシステムに割り当てられるようにすること。 もともとは通信事業者が使っていた用語で、ユーザの申し込み後すぐにサービスを提供できるよう、回線設備などを事前に準備することを意味している。プロビジョニングが必要とされてきた理由としては、インフラ拡張が足かせとなって新規アプリケーションの展開が遅れることで、日々強まるITに対応できなくなることや、インフラ管理に要するコストをできるだけ下げたいという要求などが挙げられる。 A.10 暗号 A.10.1 暗号による管理策 A.10.1.1 暗号による管理策の利用方針 A.10.1.2 鍵管理 解説 暗号は、情報の機密性、真正性及び/又は完全性を保護するために、暗号の適切かつ有効な利用を確実にするため行う。 A.11 物理的及び環境的セキュリティ A.11.1 セキュリティを保つべき領域 A.11.1.1 物理的セキュリティ境界 A.11.1.2 物理的入退管理策 A.11.1.3 オフィス、部屋及び施設のセキュリティ A.11.1.4 外部及び環境の脅威からの保護 A.11.1.5 セキュリティを保つべき領域での作業 A.11.1.6 受渡場所 A.11.2 装置 A.11.2.1 装置の設置及び保護 A.11.2.2 サポートユーティリティ A.11.2.3 ケーブル配線のセキュリティ A.11.2.4 装置の保守 A.11.2.5 資産の移動 A.11.2.6 構外にある装置及び資産のセキュリティ A.11.2.7 装置のセキュリティを保った処分又は再利用 A.11.2.8 無人状態にある利用者装置 A.11.2.9 クリアデスク・クリアスクリーン方針 解説 セキュリティを保つべき領域は、組織の施設及び情報に対する認可されていない物理的アクセス、損傷及び妨害を防止するため行なう。-装置のセキュリティは、資産の損失、損傷、盗難又は劣化、及び組織の活動に対する妨害を防止するために行なう。 A.12 運用のセキュリティ A.12.1 運用の手順及び責任 A.12.1.1 操作手順書 A.12.1.2 変更管理 A.12.1.3 容量・能力の管理 A.12.1.4 開発環境、試験環境及び運用環境の分離 A.12.2 マルウェアからの保護 A.12.2.1 マルウェアに対する管理策 A.12.3 バックアップ A.12.3.1 情報のバックアップ A.12.4 ログ取得及び監視 A.12.4.1 イベントログ取得 A.12.4.2 ログ情報の保護 A.12.4.3 実務管理者及び運用担当者の作業ログ A.12.4.4 クロックの同期 A.12.5 運用ソフトウェアの管理 A.12.5.1 運用システムに関わるソフトウェアの導入 A.12.6 技術的ぜい弱性管理 A.12.6.1 技術的ぜい弱性の管理 A.12.6.2 ソフトウェアのインストールの制限 A.12.7 情報システムの監査に対する考慮事項 A.12.7.1 情報システム監査に対する管理策 解説 運用のセキュリティは、情報処理設備の正確かつセキュリティを保った運用を確実にするために行う。 A.13 通信のセキュリティ A.13.1 ネットワークセキュリティ管理 A.13.1.1 ネットワーク管理策 A.13.1.2 ネットワークサービスのセキュリティ A.13.1.3 ネットワークの分離 A.13.2 情報の転送 A.13.2.1 情報転送の方針及び手順 A.13.2.2 情報転送に関する合意 A.13.2.3 電子的メッセージ通信 A.13.2.4 秘密保持契約又は守秘義務契約 解説 通信のセキュリティは、ネットワークにおける情報の保護、及びネットワークを支える情報処理施設の保護を確実にするために行う。 A.14 システムの取得、開発及び保守 A.14.1 情報システムのセキュリティ要求事項 A.14.1.1 情報セキュリティ要求事項の分析及び仕様化 A.14.1.2 公衆ネットワーク上のアプリケーションサービスのセキュリティの考慮 A.14.1.3 アプリケーションサービスのトランザクションの保護 A.14.2 開発及びサポートプロセスにおけるセキュリティ A.14.2.1 セキュリティに配慮した開発のための方針 A.14.2.2 システムの変更管理手順 A.14.2.3 オペレーティングプラットフォーム変更後のアプリケーションの技術的レビュー A.14.2.4 パッケージソフトウェアの変更に対する制限 A.14.2.5 セキュリティに配慮したシステム構築の原則 A.14.2.6 セキュリティに配慮した開発環境 A.14.2.7 外部委託による開発 A.14.2.8 システムセキュリティの試験 A.14.2.9 システムの受入れ試験 A.14.3 試験データ A.14.3.1 試験データの保護 解説 システムの取得、開発及び保守における管理策は、ライフサイクル全体にわたって、情報セキュリティが情報システムに欠くことのできない部分であることを確実にするため行う。 これには、公衆ネットワークを介してサービスを提供する情報システムのための要求事項も含んでいる。 トランザクション(transaction)とは 商取引、売買、執行、取扱、議事録などの意味を持つ英単語。ソフトウェアの処理方式の一つで、互いに関連・依存する複数の処理をまとめ、一体不可分の処理単位として扱うことをトランザクション処理と呼び、そのような処理単位をトランザクションという。 データベースシステムや業務用ソフトウェアなどでよく用いられる概念で、金融機関のコンピュータシステムにおける入出金処理のように、一連の作業を全体として一つの処理として管理するために用いる。 トランザクションとして管理された処理は「すべて成功」か「すべて失敗」のいずれかであることが保証される。 例えば、資金移動システムをコンピュータで処理する場合、出金処理と入金処理は「どちらも成功」か「どちらも失敗」のどちらかであることが要求される。「出金に成功して入金に失敗」すると、出金された資金が宙に浮いてしまうからである。 このような場合に、出金と入金をまとめて一つのトランザクションとして管理し、どちらか一方が失敗したらもう片方も取り消し、どちらも成功したときに初めて全体を成功として確定する。 A.15 供給者関係 A.15.1 供給者関係における情報セキュリティ A.15.1.1 供給者関係のための情報セキュリティの方針 A.15.1.2 供給者との合意におけるセキュリティの取扱い A.15.1.3 ICTサプライチェーン A.15.2 供給者のサービス提供の管理 A.15.2.1 供給者のサービス提供の監視及びレビュー A.15.2.2 供給者のサービス提供の変更に対する管理 解説 この項目は、供給者がアクセスできる組織の資産の保護を確実にするため行う管理策である。 ICTサプライチェーンとは 企業における調達、製造、物流、販売、サービスといった行程を「供給の鎖」(サプライチェーン)として捉え、それに関わる情報を互いに共有管理して最適化を図る経営手法、または情報システムのことをいう。 サプライチェーンの各工程の個別最適ではなく、全体最適を図っていくことが重要とされている。 リードタイム短縮や在庫抑制によって、顧客満足度の向上を図りながら、コスト削減および収益拡大につなげる。 A.16 情報セキュリティインシデント管理 A.16.1 情報セキュリティインシデントの管理及びその改善 A.16.1.1 責任及び手順 A.16.1.2 情報セキュリティ事象の報告 A.16.1.3 情報セキュリティ弱点の報告 A.16.1.4 情報セキュリティ事象の評価及び決定 A.16.1.5 情報セキュリティインシデントへの対応 解説 情報セキュリティインシデントの管理及びその改善は、情報セキュリティインシデントの管理に、一貫性のある効果的な取組み方法を用いることを確実にするため行なう。 情報セキュリティの事象及び弱点の報告は、情報システムに関連する情報セキュリティの事象及び弱点を、時機を失しない是正処置を講じることができるやり方で連絡することを確実にするため行なう。 A.17 事業継続マネジメントにおける情報セキュリティの側面 A.17.1 情報セキュリティ継続 A.17.1.1 情報セキュリティ継続の計画 A.17.1.2 情報セキュリティ継続の実施 A.17.1.3 情報セキュリティ継続の検証、レビュー及び評価 A.17.2 冗長性 A.17.2.1 情報処理施設の可用性 解説 事業継続計画(Business continuity planning、BCP)は「競争的優位性と価値体系の完全性を維持しながら、組織が内外の脅威にさらされる事態を識別し、効果的防止策と組織の回復策を提供するためハードウェア資産とソフトウェア資産を総合する計画」のこと。事業継続と復旧計画(Business Continuity Resiliency Planning、BCRP)とも呼ばれる。 情報セキュリティの継続が事業継続マネジメント(BCM という。)プロセス又は災害復旧管理(DRM という。)プロセスに織り込まれているか否かを判断することが望ましい。 事業継続及び災害復旧に関する正式な計画が策定されていない場合,通常の業務状況とは異なる困難な状況においても,情報セキュリティ要求事項は変わらず存続することを,情報セキュリティマネジメントの前提とすることが望ましい。 事業継続管理は、情報システムの重大な故障又は災害の影響からの事業活動の中断に対処するとともに、それらから重要な業務プロセスを保護し、さらに、事業活動及び重要な業務プロセスの時機を失しない再開を確実にするため行なう。 情報セキュリティに対して"追加的な"BIA を実施するための時間及び労力を軽減するには,通常の BCM又は DRM における BIA に,情報セキュリティに関する側面を織り込むことが推奨される。すなわち,情報セキュリティ継続に関する要求事項が,BCM プロセス又は DRM プロセスにおいて明確に定められているということである。 BCMに関する情報が,JIS Q 22301,ISO 22313 及び ISO/IEC 27031 に示されている。 冗長性とは 余分なもの、余剰がある、重複しているという意味である。IT用語では、主に余裕のある状態、二重化など、ポジティブな意味合いで使われることが多い。 データ圧縮などにおいては、効率性の妨げになる余剰分を排除するという場合に本来の余剰、重複の意味で使われることもある。 コンピュータシステムでは、耐障害性を高めるためにネットワークを含むシステム全体を二重化して予備システムを準備することを冗長化といい、冗長化によって信頼性、安全性を確保した状態を冗長性があるという。 企業は,情報システムの可用性に関する業務上の要求事項を特定することが望ましい。 A.18 順守 A.18.1 法的及び契約上の要求事項の順守 A.18.1.1 適用法令及び契約上の要求事項の特定 A.18.1.2 知的財産権(IPR) A.18.1.3 記録の保護 A.18.1.4 プライバシー及び個人を特定できる情報(PII)の保護 A.18.2 情報セキュリティのレビュー A.18.2.1 情報セキュリティの独立したレビュー A.18.2.2 情報セキュリティのための方針群及び標準の順守 A.18.2.3 技術的順守のレビュー 解説 法的要求事項の順守は、法令、規則又は契約上のあらゆる義務、及びセキュリティ上のあらゆる要求事項に対する違反を避けるため行なう。-情報セキュリティ方針及び標準の順守、並びに技術的コンプライアンスは、組織のセキュリティ方針及び標準類へのシステムの順守を確実にするため行なう。-情報システム監査に対する考慮事項は、情報システム監査手続の有効性を最大限にするため、及び情報システム監査手続への/からの干渉を最小限にするため行なう。 2013年版での新規認証取得支援、運用維持・改善のコンサルティングを行っております。 御見積りは信頼と実績のタテックスまでお問合せください。 お問合せは、ここをクリック→お問合せ
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ISO27001 ISO27001 2013とは 4. 組織の状況から10. 改善 付属書A.管理目的及び管理策 詳細管理策の解説 情報セキュリティ用語 医療情報処理業 ISO27001 製造業 ISO27001 | サイトマップ ISO27001(2013年版)とは ISO/IEC 27000 ISO27001と ISO 27002 は、ISO/IEC 27000 シリーズと呼ばれる情報セキュリティ規格群の 1つです。 この ISO/IEC 27000 シリーズは改訂され、2014-2015年が新規格への移行期間でした。 2014年に移行した組織は少なく2015年に大多数の認証取得している組織が移行しました。 ISO27000は、ISO/IEC 27000 シリーズの規格 の概要と、このシリーズ規格で使用される用語を定義した規格です。 よって、ISO27001 の IS 版では、この ISO/IEC 27000 が引用規格、及び用語及び定義の参照規格として用いられています。ISO/IEC 27000 も、ISO/IEC 27001 の改訂に併せて、改訂されました。 ISO/IEC 27001 改訂のポイント ISO/IEC 27001 の改訂のポイントは2つです。 マネジメントシステム規格の共通化の動きへの対応(上位 構造、共通のテキスト・用語及び定義の適用) リスクマネジメント規格 ISO 31000(2009 年発行)へ の対応 マネジメントシステム規格の共通化の動きの背景には、複数のマネジメントシステム規格(例えばISO27001とISO20000の2つのシステム)を運用している組織が増えていることがあげられます。 ISO/IEC 27001 2013は、ISO/IEC27001:2005を継承した規格です。 さらにISO/IEC27001 2013は、ISO MSS共通要素の適用、リスクマネジメント(ISO 31000 200(JIS Q 31000 2010))への対応を考慮した改定内容となっています。 ISO MSS共通要素は、組織が複数のマネジメントシステムを導入することを考慮して、マネジメントシステム間の整合性を図り、組織の負担を軽減することが共通化の目的です。 マネジメントシステムの一貫性と整合性を向上させた統一された上位構造と共通テキストから構成されています。そのために、どのようにするではなく、何をするかのマネジメントシステムの共通的な要求事項と、分野に固有な要求事項で構成されています。 「ISO/IEC 専門業務指針」に基づいて発行された・ 改訂予定のマネジメントシステム規格の状況 すでに、この新しいルールに基づいてマネジメントシステム規格が作らる時代に入っており、ISO/IEC 27001 や、これから策定改訂されるマネジメントシステム規格もこれに基づいて策定されています。 規格 名称 改訂状況 ISO30301 記録マネジメントシステム 2011年11月発行 ISO22301 事業継続マネジメントシステム 2012年5月発行 ISO20121 サステナブル・イベントマネジメントシステム 2012年6月発行 ISO39001 道路交通安全マネジメントシステム 2012年10月発行 ISO27001 情報セキュリティマネジメントシステム 2013年10月改訂 ISO55001 アセットマネジメントシステム 2014年1月発行 ISO14001 環境マネジメントシステム 2015年改訂 ISO9001 品質マネジメントシステム 2015年改訂 ISO/IEC 27001 2013の主な変更点 附属書 SL(上位構造、共通のテキスト・用語及び定義の適用) に基づいて、規格が策定 箇条 2 引用規格から、ISO27002 が削除され、ISO27000 が追加 箇条 3 用語及び定義から、16の用語の定義が削除 ⇒ ISO27000 を引用 専門用語の変更例 ISMS 基本方針 ⇒ 情報セキュリティ方針 ISMS の目的 ⇒ 情報セキュリティ目的 2005 年版の箇条 8.3 にあった「予防処置」という用語が削除 リスクアセスメントの要求事項は、ISO31000 との整合性 により、より一般的な表現に変更 「リスク所有者」を特定し、「リスク所有者」が情報セキュリティリスク対応計画とセキュリティ残留リスクを承認する 要求事項が追加 管理策の数が、133 から 若干削減され、管理領域は増加 ISO/IEC 27001 2013の構成 0.序文 1.適用範囲 2. 引用規格 3. 用語及び定義 4. 組織の状況 Context of the organization 4.1 組織及び状況の理解 4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 4.3 ISMSの適用範囲の決定 4.4 ISMS 5. リーダーシップ Leadership 5.1 リーダーシップ及びコミットメント 5.2 方針 5.3 組織の役割、責任及び権限 6. 計画 Planning 6.1 リスク及び機会に対処する活動 6.1.1 一般 6.1.2 情報セキュリティリスクアセスメント 6.1.3 情報セキュリティリスク対応 6.2 情報セキュリティ目的及びそれを達成するための計画 7. 支援 Support 7.1 資源 7.2 力量 7.3 認識 7.4 コミュニケーション 7.5 文書化した情報 7.5.1 一般 7.5.2 作成及び更新 7.5.3 文書化した情報の管理 8. 運用 Operation 8.1 運用の計画及び管理 8.2 情報セキュリティリスクアセスメント 8.3 情報セキュリティリスク対応 9. パフォーマンス評価 Performance evaluation 9.1 パフォーマンス評価 9.2 内部監査 9.3 マネジメントレビュー 10. 改善 Improvement 10.1 不適合及び是正処置 10.2 継続的改善 付属書A.管理目的及び管理策 A.5 情報セキュリティのための方針群 A.6 情報セキュリティのための組織 A.7 人的資源のセキュリティ A.8 資産の管理 A.9 アクセス制御 A.10 暗号 A.11 物理的及び環境的セキュリティ A.12 運用のセキュリティ A.13 通信のセキュリティ A.14 システムの取得、開発及び保守 A.15 供給者関係 A.16 情報セキュリティインシデント管理 A.17 事業継続マネジメントにおける情報セキュリティの側面 A.18 順守 詳細管理策 ワンポイント解説 A.5 情報セキュリティのための方針群 A.5.1 情報セキュリティのための経営陣の方向性 A.5.1.1 情報セキュリティのための方針群 A.5.1.2 情報セキュリティのための方針群のレビュー 解説 2005年版では情報セキュリティ基本方針という呼称であったが2013年版では情報セキュリティ方針となった。 詳細管理策の見出しは、”方針群”となっている。方針はひとつではなく、複数を示していることがわかる。 経営者は情報セキュリティ方針を作成して周知する。 A.6 情報セキュリティのための組織 A.6.1 内部組織 A.6.1.1 情報セキュリティの役割及び責任 A.6.1.2 職務の分離 A.6.1.3 関係当局との連絡 A.6.1.4 専門組織との連絡 A.6.1.5 プロジェクトマネジメントにおける情報セキュリティ A.6.2 モバイル機器及びテレワーキング A.6.2.1 モバイル機器の方針 A.6.2.2 テレワーキング 解説 内部組織の管理策は、組織内の情報セキュリティを管理するため行なうもの。 モバイルコンピュ一ティング及びテレワーキングは、モバイルコンピューティング及びテレワーキングの設備を用いる時の情報セキュリティを確実にするため行なう。 テレワーキングとは、在宅勤務のこと。電話・ファクスやインターネットを通じて、社員は在宅のまま、調査・執筆・企画・パソコン入力・プログラミング作業などを行う。 A.7 人的資源のセキュリティ A.7.1 雇用前 A.7.1.1 選考 A.7.1.2 雇用条件 A.7.2 雇用期間中 A.7.2.1 経営陣の責任 A.7.2.2 情報セキュリティの意識向上、教育及び訓練 A.7.2.3 懲戒手続 A.7.3 雇用の終了及び変更 A.7.3.1 雇用の終了又は変更に関する責任 解説 A.7.1 雇用前は、従業員、契約相手及び第三者の利用者がその責任を理解し、求められている役割にふさわしいことを確実にするとともに、盗難、不正行為、又は設備の不正使用のリスクを低減するために行なう。 A.7.2 雇用期間中は、従業員、契約相手及び第三者の利用者の、情報セキュリティの脅威及び諸問題、並びに責任及び義務に対する認識を確実なものとし、通常の業務の中で組織のセキュリティ基本方針を維持し、人による誤りのリスクを低減できるようにすることを確実にするため行なう。 A.7.3 雇用の終了または変更は、従業員、契約相手及び第三者の利用者の組織から離脱又は雇用の変更を所定の方法で行うことを確実にするため行なう。 A.8 資産の管理 A.8.1 資産に対する責任 A.8.1.1 資産目録 A.8.1.2 資産の管理責任 A.8.1.3 資産利用の許容範囲 A.8.1.4 資産の返却 A.8.2 情報の分類 A.8.2.1 情報の分類 A.8.2.2 情報のラベル付け A.8.2.3 資産の取扱い A.8.3 媒体の取扱い A.8.3.1 取外し可能な媒体の管理 A.8.3.2 媒体の処分 A.8.3.3 物理的媒体の輸送 解説 A.8.1 資産に対する責任は、組織の資産の適切な保護を達成し、維持するため行なう。 A.8.2 情報の分類は、情報の適切なレベルでの保護を確実にするため行なう。 A.9 アクセス制御 A.9.1 アクセス制御に対する業務上の要求事項 A.9.1.1 アクセス制御方針 A.9.1.2 ネットワーク及びネットワークサービスへのアクセス A.9.2 利用者アクセスの管理 A.9.2.1 利用者登録と登録削除 A.9.2.2 利用者アクセスの提供 (provisioning) A.9.2.3 特権的アクセス権の管理 A.9.2.4 利用者の秘密認証情報の管理 A.9.2.5 利用者アクセス権のレビュー A.9.2.6 アクセス権の削除又は修正 A.9.3 利用者の責任 A.9.3.1 秘密認証情報の利用 A.9.4 システム及びアプリケーションのアクセス制御 A.9.4.1 情報へのアクセス制限 A.9.4.2 セキュリティに配慮したログオン手順 A.9.4.3 パスワード管理システム A.9.4.4 特権的なユーティリティプログラムの使用 A.9.4.5 プログラムソースコードへのアクセス制御 解説 アクセス制御に対する業務上の要求事項は、情報へのアクセスを制御するため行なう。 プロビジョニング( provisioning )とは ユーザの需要を予想し、設備やサービスなどのリソースを計画的に調達し、ユーザの必要に応じたサービスを提供できるように備える行為の総称。 複数のサーバやネットワーク、アプリケーション、ストレージなどのリソースを仮想化によって一つのコンピュータリソースとみなし、ユーザから要求があった場合や障害時などに、必要な分だけ、コンピュータリソースを動的に別のシステムに割り当てられるようにすること。 もともとは通信事業者が使っていた用語で、ユーザの申し込み後すぐにサービスを提供できるよう、回線設備などを事前に準備することを意味している。プロビジョニングが必要とされてきた理由としては、インフラ拡張が足かせとなって新規アプリケーションの展開が遅れることで、日々強まるITに対応できなくなることや、インフラ管理に要するコストをできるだけ下げたいという要求などが挙げられる。 A.10 暗号 A.10.1 暗号による管理策 A.10.1.1 暗号による管理策の利用方針 A.10.1.2 鍵管理 解説 暗号は、情報の機密性、真正性及び/又は完全性を保護するために、暗号の適切かつ有効な利用を確実にするため行う。 A.11 物理的及び環境的セキュリティ A.11.1 セキュリティを保つべき領域 A.11.1.1 物理的セキュリティ境界 A.11.1.2 物理的入退管理策 A.11.1.3 オフィス、部屋及び施設のセキュリティ A.11.1.4 外部及び環境の脅威からの保護 A.11.1.5 セキュリティを保つべき領域での作業 A.11.1.6 受渡場所 A.11.2 装置 A.11.2.1 装置の設置及び保護 A.11.2.2 サポートユーティリティ A.11.2.3 ケーブル配線のセキュリティ A.11.2.4 装置の保守 A.11.2.5 資産の移動 A.11.2.6 構外にある装置及び資産のセキュリティ A.11.2.7 装置のセキュリティを保った処分又は再利用 A.11.2.8 無人状態にある利用者装置 A.11.2.9 クリアデスク・クリアスクリーン方針 解説 セキュリティを保つべき領域は、組織の施設及び情報に対する認可されていない物理的アクセス、損傷及び妨害を防止するため行なう。-装置のセキュリティは、資産の損失、損傷、盗難又は劣化、及び組織の活動に対する妨害を防止するために行なう。 A.12 運用のセキュリティ A.12.1 運用の手順及び責任 A.12.1.1 操作手順書 A.12.1.2 変更管理 A.12.1.3 容量・能力の管理 A.12.1.4 開発環境、試験環境及び運用環境の分離 A.12.2 マルウェアからの保護 A.12.2.1 マルウェアに対する管理策 A.12.3 バックアップ A.12.3.1 情報のバックアップ A.12.4 ログ取得及び監視 A.12.4.1 イベントログ取得 A.12.4.2 ログ情報の保護 A.12.4.3 実務管理者及び運用担当者の作業ログ A.12.4.4 クロックの同期 A.12.5 運用ソフトウェアの管理 A.12.5.1 運用システムに関わるソフトウェアの導入 A.12.6 技術的ぜい弱性管理 A.12.6.1 技術的ぜい弱性の管理 A.12.6.2 ソフトウェアのインストールの制限 A.12.7 情報システムの監査に対する考慮事項 A.12.7.1 情報システム監査に対する管理策 解説 運用のセキュリティは、情報処理設備の正確かつセキュリティを保った運用を確実にするために行う。 A.13 通信のセキュリティ A.13.1 ネットワークセキュリティ管理 A.13.1.1 ネットワーク管理策 A.13.1.2 ネットワークサービスのセキュリティ A.13.1.3 ネットワークの分離 A.13.2 情報の転送 A.13.2.1 情報転送の方針及び手順 A.13.2.2 情報転送に関する合意 A.13.2.3 電子的メッセージ通信 A.13.2.4 秘密保持契約又は守秘義務契約 解説 通信のセキュリティは、ネットワークにおける情報の保護、及びネットワークを支える情報処理施設の保護を確実にするために行う。 A.14 システムの取得、開発及び保守 A.14.1 情報システムのセキュリティ要求事項 A.14.1.1 情報セキュリティ要求事項の分析及び仕様化 A.14.1.2 公衆ネットワーク上のアプリケーションサービスのセキュリティの考慮 A.14.1.3 アプリケーションサービスのトランザクションの保護 A.14.2 開発及びサポートプロセスにおけるセキュリティ A.14.2.1 セキュリティに配慮した開発のための方針 A.14.2.2 システムの変更管理手順 A.14.2.3 オペレーティングプラットフォーム変更後のアプリケーションの技術的レビュー A.14.2.4 パッケージソフトウェアの変更に対する制限 A.14.2.5 セキュリティに配慮したシステム構築の原則 A.14.2.6 セキュリティに配慮した開発環境 A.14.2.7 外部委託による開発 A.14.2.8 システムセキュリティの試験 A.14.2.9 システムの受入れ試験 A.14.3 試験データ A.14.3.1 試験データの保護 解説 システムの取得、開発及び保守における管理策は、ライフサイクル全体にわたって、情報セキュリティが情報システムに欠くことのできない部分であることを確実にするため行う。 これには、公衆ネットワークを介してサービスを提供する情報システムのための要求事項も含んでいる。 トランザクション(transaction)とは 商取引、売買、執行、取扱、議事録などの意味を持つ英単語。ソフトウェアの処理方式の一つで、互いに関連・依存する複数の処理をまとめ、一体不可分の処理単位として扱うことをトランザクション処理と呼び、そのような処理単位をトランザクションという。 データベースシステムや業務用ソフトウェアなどでよく用いられる概念で、金融機関のコンピュータシステムにおける入出金処理のように、一連の作業を全体として一つの処理として管理するために用いる。 トランザクションとして管理された処理は「すべて成功」か「すべて失敗」のいずれかであることが保証される。 例えば、資金移動システムをコンピュータで処理する場合、出金処理と入金処理は「どちらも成功」か「どちらも失敗」のどちらかであることが要求される。「出金に成功して入金に失敗」すると、出金された資金が宙に浮いてしまうからである。 このような場合に、出金と入金をまとめて一つのトランザクションとして管理し、どちらか一方が失敗したらもう片方も取り消し、どちらも成功したときに初めて全体を成功として確定する。 A.15 供給者関係 A.15.1 供給者関係における情報セキュリティ A.15.1.1 供給者関係のための情報セキュリティの方針 A.15.1.2 供給者との合意におけるセキュリティの取扱い A.15.1.3 ICTサプライチェーン A.15.2 供給者のサービス提供の管理 A.15.2.1 供給者のサービス提供の監視及びレビュー A.15.2.2 供給者のサービス提供の変更に対する管理 解説 この項目は、供給者がアクセスできる組織の資産の保護を確実にするため行う管理策である。 ICTサプライチェーンとは 企業における調達、製造、物流、販売、サービスといった行程を「供給の鎖」(サプライチェーン)として捉え、それに関わる情報を互いに共有管理して最適化を図る経営手法、または情報システムのことをいう。 サプライチェーンの各工程の個別最適ではなく、全体最適を図っていくことが重要とされている。 リードタイム短縮や在庫抑制によって、顧客満足度の向上を図りながら、コスト削減および収益拡大につなげる。 A.16 情報セキュリティインシデント管理 A.16.1 情報セキュリティインシデントの管理及びその改善 A.16.1.1 責任及び手順 A.16.1.2 情報セキュリティ事象の報告 A.16.1.3 情報セキュリティ弱点の報告 A.16.1.4 情報セキュリティ事象の評価及び決定 A.16.1.5 情報セキュリティインシデントへの対応 A.16.1.6 情報セキュリティインシデントからの学習 A.16.1.7 証拠の収集 解説 情報セキュリティインシデントの管理及びその改善は、情報セキュリティインシデントの管理に、一貫性のある効果的な取組み方法を用いることを確実にするため行なう。 情報セキュリティの事象及び弱点の報告は、情報システムに関連する情報セキュリティの事象及び弱点を、時機を失しない是正処置を講じることができるやり方で連絡することを確実にするため行なう。 A.17 事業継続マネジメントにおける情報セキュリティの側面 A.17.1 情報セキュリティ継続 A.17.1.1 情報セキュリティ継続の計画 A.17.1.2 情報セキュリティ継続の実施 A.17.1.3 情報セキュリティ継続の検証、レビュー及び評価 A.17.2 冗長性 A.17.2.1 情報処理施設の可用性 解説 事業継続計画(Business continuity planning、BCP)は「競争的優位性と価値体系の完全性を維持しながら、組織が内外の脅威にさらされる事態を識別し、効果的防止策と組織の回復策を提供するためハードウェア資産とソフトウェア資産を総合する計画」のこと。事業継続と復旧計画(Business Continuity Resiliency Planning、BCRP)とも呼ばれる。 情報セキュリティの継続が事業継続マネジメント(BCM という。)プロセス又は災害復旧管理(DRM という。)プロセスに織り込まれているか否かを判断することが望ましい。 事業継続及び災害復旧に関する正式な計画が策定されていない場合,通常の業務状況とは異なる困難な状況においても,情報セキュリティ要求事項は変わらず存続することを,情報セキュリティマネジメントの前提とすることが望ましい。 事業継続管理は、情報システムの重大な故障又は災害の影響からの事業活動の中断に対処するとともに、それらから重要な業務プロセスを保護し、さらに、事業活動及び重要な業務プロセスの時機を失しない再開を確実にするため行なう。 情報セキュリティに対して"追加的な"BIA を実施するための時間及び労力を軽減するには,通常の BCM又は DRM における BIA に,情報セキュリティに関する側面を織り込むことが推奨される。すなわち,情報セキュリティ継続に関する要求事項が,BCM プロセス又は DRM プロセスにおいて明確に定められているということである。 BCMに関する情報が,JIS Q 22301,ISO 22313 及び ISO/IEC 27031 に示されている。 冗長性とは 余分なもの、余剰がある、重複しているという意味である。IT用語では、主に余裕のある状態、二重化など、ポジティブな意味合いで使われることが多い。 データ圧縮などにおいては、効率性の妨げになる余剰分を排除するという場合に本来の余剰、重複の意味で使われることもある。 コンピュータシステムでは、耐障害性を高めるためにネットワークを含むシステム全体を二重化して予備システムを準備することを冗長化といい、冗長化によって信頼性、安全性を確保した状態を冗長性があるという。 企業は,情報システムの可用性に関する業務上の要求事項を特定することが望ましい。 A.18 順守 A.18.1 法的及び契約上の要求事項の順守 A.18.1.1 適用法令及び契約上の要求事項の特定 A.18.1.2 知的財産権(IPR) A.18.1.3 記録の保護 A.18.1.4 プライバシー及び個人を特定できる情報(PII)の保護 A.18.1.5 暗号化機能に対する規制 A.18.2 情報セキュリティのレビュー A.18.2.1 情報セキュリティの独立したレビュー A.18.2.2 情報セキュリティのための方針群及び標準の順守 A.18.2.3 技術的順守のレビュー 解説 法的要求事項の順守は、法令、規則又は契約上のあらゆる義務、及びセキュリティ上のあらゆる要求事項に対する違反を避けるため行なう。-情報セキュリティ方針及び標準の順守、並びに技術的コンプライアンスは、組織のセキュリティ方針及び標準類へのシステムの順守を確実にするため行なう。-情報システム監査に対する考慮事項は、情報システム監査手続の有効性を最大限にするため、及び情報システム監査手続への/からの干渉を最小限にするため行なう。 2013年版での新規認証取得支援、運用維持・改善のコンサルティングを行っております。 お客様のニーズにもとづき、ISO取得や改善に必要なサービス内容、工数等を設定できます。お気軽にお問合せください。 既にシステム運用をしていて、改善したいのだが。。。といった改善のご相談もお気軽にお問合せください。 現在、ISO27001の情報セキュリティマニュアルの改良のための書き換えサービスを実施しております。 サービス内容はお客様との相談により対応しております。お気軽にお問合せください。 ISO事務局の運用支援・業務代行もご相談のうえサービス提供しております。お気軽にお問合せください。 御見積り・ご相談等は信頼と実績のタテックスまでお問合せください。 お問合せは、ここをクリック ↓ お問合せ
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ISO9001 ISO9001-2015 ISO9001-2015 要求事項 ISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ISO9001用語集 精密板金加工業への適用例 プレス加工業への適用例 機械加工業への適用例 電気工事業への適用例 ソフトウェアのISO9001 | サイトマップ なぜ経営管理のシステムにならないのか | サイトマップ 経営者が、経営改善のために苦労しているにもかかわらず、なぜ導入したISOが真に経営のためのシステムとはならないのでしょうか。 その理由として、規格の理解不足や、手法の活用方法の問題もあります。しかしここでは、より根本的な要因として、当事者の意識の問題に着目します。 「ISOを経営に役立てる」と言うと、反対する人はいません。しかし、多くの会社のISO関係者がやっていることを見ると、とても経営を意識しているとは思えない状況を目にします。 上記のような取り組みを続けた結果、ISOが形骸化して、新たな成果が得られないと悩んでいる企業がたくさんあります。確かに、力のある企業だったら、何年かたてばISOで決めたルールは守れるようになります。しかし、企業の経営上の課題は尽きないはずです。表面的な適合や不適合の改善を乗り越えて、経営的な視点でシステムを改善すれば、本当にやるべきこと、成さねばならないことが見えてきます。 しかし、現状では仕事が増えただけでISOが役に立っていない企業がたくさんあります。このような組織は、経営とISOを分離して考えているはずです。経営上のメリットの視点で見直してみれば、何が必要で何がムダかが見えてきます。 今、ISOの認証に向けて取り組まれている企業は、本当の目的を見失うことなく、ISOによる会社の大改革を成功させてください。そのためには、他社の取り組み事例などから学んで、自社のISO見直しのヒントをつかんでください。 そして、ISOの活動がマンネリ化を招いてしまい、思考停止の状態に陥っている企業は、タテックス有限会社のコンサルティングを受け、システム運用改善に着手しようではありませんか。お気軽にお問合せください。 経営の役に立つISO9001へ それでは、実際にISO9001の認証を受けた企業ではどうなっているでしょうか。残念ながら、多くの会社では、全社の経営方針、事業目標とは別に、ISO審査用として品質方針や品質目標があったりします。 そして、会社の他のマネジメントとは別に独立させて、ISO用に品質マニュアルや規定などの文書がつくられていたりします。これでは、とてもISOが経営の管理手段として、効果的に活用されている状況であるとは言えません。 仮に、品質保証、トラブル防止、コミュニケーションなどで役立っているとしても、その扱いはせいぜい現場の業務管理システム止まりです。 「ISOを経営に役に立てる」というのは、このような現状を打破し、システムを改善することで、ISO9001を経営方針の実現の手段あるいは経営リスクの低減の手段として、有効活用することです。 "Output Matters" とパフォーマンス ISO9001 2008の追補改正版でキーワードとされていたのが”Output Matters”です。 ”Output Matters”とは「ISO9001が提示する品質マネジメントシステムは、要求事項を満たした製品を一貫して提供し、顧客満足を向上させるためのものであると適用範囲に規定されているにもかかわらず、現実にはISO9001に適合していると判断されていても要求事項を満たす製品を提供できないことがある」という問題提起からきています。 規格の本体への変更も検討されたものの、今回の改正では序文で品質マネジメントシステムの有効性が強調されたに過ぎませんので、ISO9001 2008の勉強した人でないと ”Output Matters”を知らない人も多いことでしょう。 「パフォーマンス」という言葉には非常に多くの定義があり、その言葉を使う人によって、パフォーマンスの意味する内容が異なる場合があります。マネジメントシステムでは、どのように定義されているのかといいますと、ISO9001 2008解説5.1の文章にある「成果、結果などだけでなくその過程も重要であるとの認識から」という表現です。 ここでは、過程と結果をひとかたまりのものとしてパフォーマンスという概念を捉えています。「組織のマネジメントの測定可能な結果」とは、目標や目的だけではなく、そこへ行き着くまでの過程も含めたものと捉えたほうが、より定義に則した解釈と言えそうです。ISO14001やOHSAS18001の定義にも同様のニュアンスがあります。 クレーム処理、苦情処理はまたとない顧客とのコミュニケーションの機会 苦情が発生するのは確かに好ましい事態ではありません。しかし、その機会を利用して顧客に深い印象を与え、長期安定的なリレーションの構築に結び付けている事例も多くあります。苦情処理の迅速さ・巧拙が、取引維持・拡大か顧客喪失かの分かれ目となり得るのはまぎれもない事実です。 苦情を受け付けて適切に対応し、その機会を利用して逆に顧客とのリレーションを深めるためには、経営者が自ら進んで顧客の声を聞き、場合により陣頭指揮で迅速な解決に当たるなど、積極的に動くことが望ましいことは言うまでもありません。 企業の製品・サービスに対して不満を持っている顧客の数は、経営者が思っているより、はるかに多いと考えてよいでしょう。一説には、不満を持つ顧客のうち苦情を言うのは4%で、あとの96%は、ただ怒って二度と来ないだけであると言われています。 表面に現われる苦情よりも、潜在的な苦情の方がはるかに多いのが現実なのです。 本来、顧客はわざわざ労力をかけて苦情を申し立てるほど、その企業のことを思ってくれてはいないということです。苦情を言ってくれる顧客は貴重な存在です。企業にとって苦情の情報は、お金を払ってでも入手したい大事な情報であるはずです。 顧客に苦情を簡単に申し立てることのできる機会を提供すれば、一気に苦情の洪水が流れ込んでくるかもしれません。その上で、苦情を誠実に取り上げ解決するという姿勢を見せて、継続して実績を挙げれば、顧客はその企業を評価しロイヤルティを高めることも可能なわけです。 優れた企業はこのことに気がついて、日常業務の中で顧客が苦情を言いやすい環境を準備しています。たとえば、簡単なアンケート調査票や「お客様ご要望メモ」のような用紙の配布と回収、フリーダイヤルの苦情処理センターの設置などです。また企業側のアクションによって定期的に実施されるCS調査も、顧客に苦情申し立ての機会を提供する良い手段として、重要な位置を占めています。 顧客満足度把握の方法と顧客満足度データの活用 顧客満足度を把握する方法と顧客満足度データの活用は、経営システムを改善していくうえで非常に重要です。顧客満足(CS)経営は、何よりも事実を把握することを出発点とする経営なのであり、継続して把握し分析される客観的なCSデータが大きな意味を持っています。また、企業が顧客の声を聞く姿勢を行動で示すこと事態が、顧客志向の経営を実践していることを対外的に示す良い機会になります。 ・顧客満足度の把握は、定期的に、できるだけ客観的なデータが得られるよう工夫して実施されなければなりません。客観的なCSデータを把握し分析することは、CS経営の実践において絶対に必要なことです。 ・収集するデータの内容についても、本当に意味のある顧客二ーズの切りロや良いアイディアを提供するものなのかどうか、常に検証した方がよいでしょう。 ・データの量に関しては、多くのものが収集できればその方がベターです。あまりにも少ないサンプル数に基づいて分析を行い、改善の基礎データとするのは、統計学的にも危険があります。 ・顧客満足度を把握する調査方法は、通常のマーケティング等の調査方法と同様であり、色々な種類があり得ます。 基本的には簡単な方法で十分であり、必ずしも大規模な情報システム装備を必要としません。 具体的には、調査票への回答記入を顧客に依頼する方法(調査票の配布・回収について、調査員の直接訪問による方法、留置法、郵送法などがある)、電話インタビューを行い調査員が聞き取った回答内容を調査票に記録する方法、フォーカス・グループ・インタビューによる自由な討議を記録する方法、随時得られた CS情報をデータベースに集積する方法などが利用されます。CSの最大化を目指す以上、何よりも顧客満足度の把握方法が優れていなければなりません。 ・CSデータは、適切な方法を用いて客観的に把握され、かつ組織全体を通じて活用されることで、CS経営の実践に貢献します。データを収集しただけでは意味がありません。分析して、活用してこそ意味があるのです。 マネジメントシステムは形骸化避けて通れない、それを乗り越えれられるか否か 形骸化を招いてしまうのはISOのマネジメントシステムだけではありません。年金制度など社会的な制度、就業規則など社内の制度にも当然あり得ます。 社会や会社の集団を取り仕切っているルール(制度)は、よほどの手入れがないと形骸化が避けられないものと捕えたほうが良さそうです。 人間は社会や会社の中で集団生活をし、活動しています。そうした鳥合の集団をまとめて秩序を作るのには何らかのルールが必要になります。 このルールのひとつが万人に対して適用される法規法令や規則であり、人間の活動を円滑に営むための決めごとを定型化・定式化したものが制度です。 その制度の恩恵にあやかりその利点を享受できるのは、その制度の本来の趣旨や意図に沿った人や組織であるはずですが、制度の脆弱性につけ込んで、体裁だけ整え、手っ取り早く、ときには不正に制度に滑り込む人や組織が出てきます。 内部監査などで、書式やチェックリストを用い、所定の決めごとを満たしているか、形式的、表面的に点検し、そのプロセスが制度の決めごと(要求事項)に則っていれば、誰も結果にノーと言いようがないわけです。その結果が、本来の趣旨や意図に沿っているかどうかを客観的かつ公平に判断するのは極めて難しいのです。 それから慣れの問題、楽をしたいという制度崩しの傾向も見逃せません。例えば、人間関係においても、同じタイプの人間が集まり群れを作ります。なぜかと言えば、自分が理解しやすい人間と一緒にいることが楽だからです。そうやってあらゆることに、人間は楽な選択をしがちです。 確かに日本の企業では、上司が具体的な指示をしなくても、部下は上司が言わんとすることを察して行動する「あうんの呼吸」もあり、無駄の少ない快適なコミュニケーションが、日本の企業文化にも浸透しています。 ところが、人間が楽をしようとして作ったはずなのに、そのシステムに縛られて、運用が形骸化・マンネリ化するのは、人間のもうひとつの性質 「慣れ」 によるものです。ISOも本来、仕事の効率を上げて、質を高めるものだと理解していますが、その根底には、システム化することで楽で快適に仕事をしたいという人間の本来の性質が見られると思います。 マネジメントシステムを確かなものにするために、文書や記録、手順書などが存在するのですが、業務がうまく回っていると、それらは見慣れてきてその意味が希薄化します。 工場やサービス業の現場では、作業も慣れてくると、見間違い、錯覚、見落としなどが生じます。現場レベルからISO事務局、さらには経営層にまでマンネリ化はどこからでも忍び寄ってきます。しかし、これらの行動はISO自体に問題があるのではなく、人間本来の性質なのです。楽な選択はうまくいっているうちはいいのですが、刺激がなくなるばかりか、向上心を奪ってしまう場合もあります。 しかし、人間には、マンネリ化を乗り越えるさらに上位の精神が存在します。 「心理学者A.H.マズローは、欲求五段階説で、人間の欲求は5段階のピラミッドのようになっていると指摘しています。 即ち、(1)「生理的欲求」、(2)「安全の欲求」、(3)「親和の欲求」、(4)「自我の欲求」、(5)「自己実現の欲求」の5つです。 (4)は他人に認められたいという欲求、最上位の(5)は創造的活動や自己の成長を追求する欲求です。人間は常に向上したいと思っていて、そのための努力も惜しみません。もしマネジメントシステムの運用に形骸化があるなら、人間はそれを克服するためにさまざまな工夫をすることでしょう。 最近の経営環境は非常にきびしくリーマンショック、高齢化、少子化、新産業育成の遅れなどが重複して発生し、経済は右肩下がりの時代です。 こうした経営環境の変化に対応するため、人員削減による一人あたりの労働力の負担増加のほか、企業の合併や統廃合、再編、アジアへ事業所移転など、さまざまな職場環境の変化に、従業員の心身にかかる負担は大きくなっています。 急速な社会の変化の中で、効率的で、人間にとって快適なマネジメントシステムを作り上げるために各社の取り組みはさまざまです。 ここで自社のマネジメントシステムが形骸化に襲われていたらどうしたらいいか、ISO事務局やマネジメントシステム管理責任者のレベルでの対処法を考えてみましょう。 ISOマネジメントシステム推進のリーダーには 「ここはもうちょっと改良できるな」という精神を持つことが大事です。今は分業化が進んで、自分個人での業務の改善が難しくなってきています。それをシステムとして業務を怠らないように改善していくことが必要です。 勿論、マネジメントシステムの仕組みを改善するには、経営学など多面的な勉強や経験も必要になってきます。併せて組織の人材のモチベーションを高める工夫も大事になってきます。 これまで見慣れたマニュアル、規定、手順書、様式集を新しい視点で再構築するには、いろいろなケースを知っていることや訓練が必要です。 そのためにはタテックス有限会社のように、ISOに精通したプロのコンサルタントのアドバイスを得ることも非常に有効です。当社はマネジメントシステムを改善したい組織を応援するため日々、研究を重ねています。是非、お気軽にお問合せください。必ずや御社の事業発展に寄与できると確信しております。 あなたの会社のISOは 経営の役に立っていますか? 新たに事業を起こして成功する企業はほんの一握りです。そして成功した事業を維持していくのも大変なことです。せっかく、良い製品やサービスやビジネスモデルがあるのに、組織はなかなか経営者の思う通りには動いてくれません。従業員は、やるべきことを分かっていないし、危機感も足りないし、教育訓練も足りないし。経営者の悩みは尽きません。 この時、ふと耳にしたISO。これを導入すれば、方針が徹底され、ルールが守られ、改善が進む……かもしれない。 でも、そうは簡単にうまくはいきません。確かに良くなった部分も多いが、期待したほどではない。表向きには「ISOをやって会社が変わった」と話すものの、本音では「やっぱり、そんな都合の良い話はないよな」というのが、多くの経営者の感想でしょう。 しかし、中にはISOの導入で、真の経営改善に成功した企業もあります。それでは成功した企業と、中途半端で終わった企業とでは、いったいどこがどいう違うのでしょうか。 日本の品質マネジメントは 外的変化に対応し切れているか 日本企業の品質マネジメントに関して品質コストという観点から考えてみましょう。日本企業は収益率が低いことが問題提起として挙げられます。ROAやROEについて、欧米企業と比較してみると、1980年代はとそんなに遜色がなかったそうです。 それが21世紀に入ると大きな差が生じてし まっています。 日本はものづくりの技術力のレベルが高いにもかかわらず、収益率が低いのは、品質コストという観点での経営に問題がある指摘しています。 そこで、品質コストという会計のモノサシを使って、日本企業の、「品質第一主義」「ゼロディフェクト」といった考え方を見直す必要があると指摘している学者もいます。 ここで品質コストとは、 不具合などの問題を発生させないための品質管理活動に伴うコストと、 製品に問題が生じた際の失敗コスト の2種類からなります。 この 両者を足したコスト、これを総品質コストと呼びます。 実は欧米と日本企業では考え方が異なっていました。ゼロ ディフェクトといえども不具合をゼロにすることはできません。逆にゼロにしようとすると膨大な費用がかかります。 日本企業において、直視しなければならない問題は、失敗コストが増加傾向にあるということです。 その実例として、ソニーやパナソニックのバッテリの回収や三菱自動車のリコールやなどは莫大のコストが掛かっていますが、まさに品質に関するリスクの典型例だといえます。 こうしたリスク に関するコストが多大になっているのは、消費者の安全・安心の意識が高くなったこと、製品ライフサイクルが短かくなっていること、技術の高度化していること、グローバリゼーション競争が熾烈なこと、顧客などからの評判等が関係していると言えるでしょう。 このような状況下で、品質管理コストも上昇しており、総品質コストが上がっている現実があります。 経営においてISOの果たす役割 ISO9001の目的は、「品質の良い製品やサービスを提供して、顧客の期待に答えること」です。当然、その先にあるのは、顧客の信頼を得て、売上げを伸ばし、事業を発展させることです。 品質マネジメントシステムで管理するのは事業の核となる活動ですから、ISO9001が機能しないことには、会社の経営方針の実現はありえません。 ISO9001で実現しようとする「方針及び目標」とは、会社の「経営方針及び経営計画」そのものであり、その中の製品(サービス)、組織、顧客に関する部分です。 一方、ISO14001(環境)、ISO27001(情報セキュリティ)、ISO22000(食品安全)、OHSAS(労働安全)などのマネジメントシステムは、会社の経営に重大な影響を与えるリスクと社会的責任を取り扱っています。これらへの対応を、経営方針の一部として組み込み、展開することで、会社全体の活動とし、経営リスクの低減と社会的責任の実行を図るものです。 ISO9001 2015、現在の品質マネジメントシステムをどのように見直したらよいか? 認証取得している組織のなかで、① 1994年版、2000(2008)年版の考えをひきずっている組織、② 要求事項のみでシステムを構築している組織、③ラベル・看板のためにのみ取り組んでいる組織、④規格の適用除外、認証範囲の部門除外を必死になって考えている組織、⑤今活動しているマネジメントシステムと、認証のためのマネジメントシステム双方を持つている組織などは、この2015年版を契機に見直しを行い、顧客要求事項及び適用される規制要求事項を満たした製品を一貫して提供する能力をもつことを確実にしていくことが期待されています。品質マネジメントシステムの見直しでは、下記のチェックをしてみましょう。 1.品質マニュアル他を用いて、自社の品質マネジメントシステムを説明できますか? 2.規格要求事項目に抜けはありませんか? 3.認証範囲に対応した組織となっていますか? 4.「製品実現のプロセス」は、提供する製品(サービス)保証に適切なプロセスですか? 5.「製品実現のプロセス」を支援プロセスや活動が明確ですか? 6.特定したそれらの活動が適切に運用されていることの確認は実施されていますか? 7.問題や苦情があったときに、適切な対応がなされていますか? 8.方針、目標を含めて、適切な運営がなされていることを確認していますか? 9.立案した目標を含め、きちっと改善がなされ、企業としての向上が見られますか? 10.マネジメントシステムが、仕組みとして有効に機能していることが確認できますか? 11.顧客満足は実現できていますか?企業としての理念は、実現できそうですか? 12.事業プロセスとISOとの統合が進んでいますか?" 現在、タテックス社では、ISO9001の品質マニュアルへの書き換えサービスを実施しております。文書のスリム化、実態に合った内容への書き換えなど、他のコンサルタントなどが構築したシステム改善でも請負しております。サービス内容はお客様との相談により対応しております。お気軽にお問合せください。 適切なQMSの設計は、品質目標達成と改善のメカニズムを実現する 「マネジメント力としてISO9001が取り扱うべき事項(品質マネジメントシステム規格とマネジメント力)」について考えてみましょう。 QMSを適切に設計するとはどういうことを指しているのでしょうか。 規格の要求事項に適合する仕組みをつくることがQMSの設計だと捉えているケースが多いことがあげられます。第三者認証取得を第1に考えるとそうなってしまいます。 規格の読み方次第でこうした捉え方がされていると考えられますが、ISO規格にはこのような内容は書かれていないという解釈が正しいでしょう。 では本題に戻り、「QMSが適切に設計されていればどういう結果が期待されるか」について考えててみましょう。 QMSが適切に設計されていれば「QMSに組み込む品質目標達成及び改善のメカニズム」の実現につながるといえるのではないでしょうか。 この品質目標達成及び改善のメカニズムの実現については、次の4つが必要になってきます。 「顧客及びの製品の明確化」 「想定すべきリスクの特定」 「ネットワークとコミュニケーション」 「 PDCAループ(仕組み)」 「顧客及びの製品の明確化」について 品質目標にも関係してきますが、マネジメントシステムが適切に設計されていればQMSのスコープの明確化、いわゆる「顧客及び製品の明確化」にもつながってきます。 さらに適切なQMSの設計については、システムレベルという観点も重要です。その理由は、組織自身、目標とするQMSの到達レベルが決まっていない状態でISO 9001の要求事項だけを見ていても適切な設計はできない、ということが言えるからです。 「想定すべきリスクの特定」について 想定すべきリスクを特定するまでの過程で、取り扱うべきリスクの検討も行います。そこで、「そもそもシステムを設計する」とはどういうことでしょうか。「適切なQMSの設計」に関して検討するにあたって、この意味をしっかりと確認しておく必要があります。 いろいろな意見があるでしょうが、「システムを設計するとは、システムに内在されているある種のリスクについてどういうことをやるか事前に決めておくことである」と結論づけることができます。 「ネットワークとコミュニケーション」について QMSに組み込む品質目標達成及び改善のメカニズムの実現のための要素のひとつとして「ネットワークとコミュニケーション」の観点も重要です。 品質目標の達成及び有効な改善のメカニズムが実現するには、各システム要素が機能的に連携するためのネットワークや コミュニケーションの構築が不可欠だからです。 また、この両者が機能しない場合、将来に向けてのシステムとしての学習能力が機能不全に陥る、いわばシステムそのものの有効性が高まっていかないことになるからです。 ISO9001 beyond 企業にとって常に改善していかなければならない3大要素に、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)があります。そしてこの Q、C、Dは、個別に独立したものではなく、相互に関連しています。ISO9001はこの中で、Q(品質)に限定して要求事項を述べています。しかし、経営コンサルティングの場面は、むしろコスト低減が最も多いといえます(つまり、企業が最も強く改善を感じている領域はコストかもしれません)。 この事実に対して、「品質以外は要求事項ではないので、別のシステムにすべきだ」と思っておられる企業が多いのも事実です。 ISO9001は2000年版から、「品質マネジメントシステム」というより「顧客満足のためのシステム」と原則にも書いてあります。この視点から考えるとISO9001の要求事項ではないけれども、重要な関連領域・システムは数多く存在します。 当然ですが企業はQ(品質)、C(コスト)、D(納期)のバランスの取れたマネジメントシステムを持つべきです。 その実現のためには、一つのシステムであっても、複数のシステムであってもよいでしょう。そうすると、選択肢のひとつとして「ISO9001の要求事項のよさをベースにして適用できる領域には横だし、上乗せしてシステムを構築することが浮上します。 ISO9001の要求事項の良さとして、P・D・C・Aサイクル、プロセスアフローチ、目標管理、是正&予防処置など継続的改善を構成するツールが挙げられます。これに付加する対象としては、「.販売、利益、コスト管理」「納期管理(製造業における生産管理)」「新商品/新サービス開発管理」「提案型の営業システム」「社内改革システム」などが考えられます。 このようにISO9001に横だし、上乗せしてシステムを構築しても、規格要求以上のことを規定していることに対して、審査員は過剰だから、不適合ということはありません。審査員は規格要求事項に適合しているか(網羅しているか)を見て指摘をしますが、過剰なシステムに対して指摘するのはコンサルティングと判断されるので指摘できないはずです。 上記の5つのシステム拡大の例は、規格要求上からは玉虫色ですが、規格要求に含まれていると判断しても不自然ではありません。一方、御社がこれらの拡大システムにするメリットを感じられるなら、経営改善のために「横だし、上乗せ」して、実施をマネジメントし、審査員にも審査してもらってもよいのではないでしょうか。私を含めた多くの審査員は、経営改善を考慮した「横だし、上乗せ」は歓迎致します。しかし、この希望は、ISO9001だけの専門家では審査することが不可能になります。経営コンサルタント(中小企業診断士などの公的な資格と実務経験を持つプロのレベルの人)であり、かつ、ISOの審査員としてもプロとしての力量をもつ人に評価してもらうのがよいでしょう。 ISO9001システム運用改善に関するQ&A Q1ISO9001 2015への移行において、現在の品質マネジメントシステムをどのように見直したらよいか? A1 認証取得している組織のなかで、① 1994年版、2008年版の考えをひきずっている組織、② 要求事項のみでシステムを構築している組織、③ラベル・看板のためにのみ取り組んでいる組織、④規格の適用除外(1.2)、認証範囲の部門除外を必死になって考えている組織、⑤今活動しているマネジメントシステムと、認証のためのマネジメントシステム双方を持つている組織などは、この2015年改正版を契機に見直しを行い、顧客要求事項及び適用される規制要求事項を満たした製品を一貫して提供する能力をもつことを確実にしていくことが期待されています。品質マネジメントシステムの見直しでは、下記のチェックをしてみましょう。~~1.品質マニュアル他を用いて、自社の品質マネジメントシステムを説明できますか?~2.規格要求事項目に抜けはありませんか?~3.認証範囲に対応した組織となっていますか?~4.「製品実現のプロセス」は、提供する製品(サービス)保証に適切なプロセスですか?~5.「製品実現のプロセス」を支援プロセスや活動が明確ですか?~6.特定したそれらの活動が適切に運用されていることの確認は実施されていますか?~7.問題や苦情があったときに、適切な対応がなされていますか?~8.方針、目標を含めて、適切な運営がなされていることを確認していますか?~9.立案した目標を含め、きちっと改善がなされ、企業としての向上が見られますか?~10.マネジメントシステムが、仕組みとして有効に機能していることが確認できますか?~11.顧客満足は実現できていますか?企業としての理念は、実現できそうですか?~ Q2品質目標の設定、管理方法の改善を行うにはどうすればいいのか A2 QMSを活用して経営改善する上で、最も重要な点は「トップマネジメントのリーダーシップ」「マネジメントレビュー」「経営資源の準備」「人の育成」「継続的改善」「内部監査」「業務改善」などいろいろ答えが考えられます。QMSを経営改善に生かすには、「適切な品質目標を設定し、確実に達成すること」です。「適切な」とは、・企業の当面の課題に対する的を射た品質目標・経営成果(利益、コスト、業務改善、顧客満足、信用)につながっている・努力しなければできない達成レベル(値)・確実に達成するために、達成のための手段を明確にし、実施計画(達成スケジュール)を立て、実施の管理を確実にすることです。 ここでISO9001の要求事項を確認してみましょう。1. 規格要求「5.3品質方針」では、c)項で「品質目標の設定及びレビューのための枠組みを与える」とあります。トップマネジメントは、自社の経営改善につながる品質目標を立てて、改善活動をするための枠組み(方向性、領域)を明示する必要があります。この枠組みは抽象的過ぎず、具体的過ぎないのが望ましいでしょう。品質方針と整合の取れた品質目標を設定するために重要であるともいえます。2. 規格要求「5.4.1品質目標」には、「品質目標は、その達成度が判定可能で、品質方針との整合がとれていなければならない」とあります。トップマネジメントが、品質方針の中で明確にした「品質目標設定の枠組み」に従って、各部門などで品質目標を設定することを要求しています。3.規格要求「5.4.2品質マネジメントシステムの計画」では「品質目標満たすために、品質マネジメントシステムの計画を策定する」とあります。 ISO9001の要求事項に含まれていない項目であっても、企業の経営改善につながるのなら、必要なことは採用するべきでしょう。 品質目標は「品質目標項目を決める」「機会損失から目標値を決める」という考え方があります。「品質目標項目」とは、何を対象に改善活動をするかです。言い換えれば、どこに改善余地があるか、何が問題かということになります。ここでの「目標値」はどの程度かを決めることを指します。その目標を決める時の一つの発想方法が「機会損失」です。機会損失とは、機会があるのに、実施していないことによる損失という意味で、ここではやればできるのに現在実施していないことを発想することです。 次に重要なことは、品質目標達成のための「手段」です。これは「具体的には何をして、目標を達成するのか」ということです。実は先の「機会損失」との関連が深いのです。手段を達成したときに得られる成果の合計が目標値になりますが、この段階では、品質目標値を上回る手段を発想しておくのが望ましいでしよう。 なぜなら、手段はすべてが思惑通りに実施できるとは限らないからです。実施計画は目標達成のためのスケジュールですが、具体的には、設定した手段ごとにスケジュールを明確にすることになります。 立てた計画通りにはなかなか進まない、これが現実でしょう。実施の管理では「手段」の項目ごとにPDCAを回すことになります。PDCAを回すことで目標を達成していくことこそがマネジメントシステムであると考えてください。 この機会に経営成果を得るためには、御社にとって何が重要かを考えて下さい。その一つの解が、品質目標を有効に機能させること、それによって成果を出すことが運用の改善そのものなのです。 Q3従業員の力量を高めるにはどうすればよいか A3力量とは、業務を行なう上で必要な知識・技能・経験のことである。ISO9001では、製品サービスを提供するのに関わる人の必要な力量を明確にすることを求めている。力量を満たすように教育・訓練を実施することが求められている。 「力量」は英語で"competence"つまり、能力とされている。よく「企業は人なり」と言われる。企業経営は、”人”と”システム”である。なぜなら企業が成長するためには、「人の成長」と「システムの成長」が必要だからである。また、システムを成長させるには、人の力量が必要である。したがって、システムの継続的改善のためには、人の力量の継続的レベルアップが必要となる。 人の力量について規格6.2.2の力量、教育・訓練及び認識では、「製品要求事項への適合に影響がある仕事に従事する要員に必要な力量」を求めている。人は設備と異なり、新人が入り、年配の人は退職し、または途中退職もあるので、継続的レベルアップが自然には保証されていないからである。 人材の育成項目(力量のニーズ)を、適切にリストアップし、マネジメントの仕組みを活用して経営成果につなげることが極めて重要である。それに対応するために、ISO9001の6.2.2をうまく活用されることが、「QMSを経営改善に生かす」ためのポイントになる。 しかしながら、力量のところで、企業の対応として望ましくないパターンとして、次のようなことが指摘できる。1. 社内の資格制度を作成し、「Aさんは○○の力量があるから□□の仕事に従事させている」ことを審査員に見せるためのリストとして管理されているが、そこには、力量を向上するという概念が希薄である。2. 社内資格を明確にして、管理をしているが、力量のニーズ(育成項目)に向上が見られない。3. 力量のニーズが作業者中心であり、管理者の力量のニーズ項目がリストアップされていない。4. 個人別の力量マトリックスを作成しているが、そのマトリックスの整備が目的になり、新たなニーズが見出せていない。5. 公的資格に終始している。 企業によっては、教育後にテストをしたり、レポートを書かせたり、評価点をつけたりしている、大切なことは「次につなげるための今回の教育の評価」である。 私は内部監査員を中心にした力量の向上のための研修を実施している。つくづく思うのは、内部監査員、社員の力量の向上は企業にとっては永遠の課題であり、一朝一夕にはいかないということである。その意味から「力量の向上は一日にしてならず」なのである。 そのためには的確なマネジメントサイクル(PDCA)を維持することが重要である。P・D・C・Aサイクルを回すにはQMSが最も適切なツールである。したがって御社でも社員の育成のためにぜひともISOを上手に活用下さい。 Q4審査機関を変更できますか? A4審査機関の変更は可能です。それまでのサーベイランスの実施サイクルの時期もそのままに移行できます。審査機関の営業や担当コンサルタントに相談してみましょう。 ところで御社は期待される審査員像をお持ちでしょうか。それは御社のマネジメントシステムの経営上の位置づけ、マネジメントシステムの目的、期待値によって異なることでしょう。しかし、この読者はマネジメントシステムで経営改善を考えておられるでしょう。その場合の審査員は経営改善につながる審査をしてくれる人でなければなりません。 御社に来る審査員はいかがですか。規格要求の言葉にとらわれた、経営とは関係が薄い指摘ばかりしていませんか。審査員を変えて欲しい場合は、審査機関に変更依頼ができますし、極端な例としては忌避が可能なのです。 最近では、アウトプットの成果を重視する有効性審査が少しずつ展開されています。組織としては、有効性審査を期待されているのですが、 ① 審査員個人の能力不足でできない ② 審査機関の審査ルールの縛りが多くて出来ないようになっているの2つの要因で、結果として実現しない場合が多いようです。①の場合は少し時間が掛かるが、審査に来た人の中から探すか、他社の情報の活用により適した審査員を探して審査機関に希望してみることでしょう。 一方、②は審査機関の審査のシステムによります。審査システムの悪さを審査員でカバーできるところもありますが、それができるのは審査員の能力がかなり高い場合でしょう。いずれにしても、審査員や審査機関はその気になれば、変更できるのです。 ところが審査員が変わるというと多くの企業は「いままで指摘されていなかったことを不適合といわれるのではなかろうか」と心配されます。私は「いままでの審査員には発見されなかった御社の改善点が見つかるかもしれませんよ」と推奨しています。一つの選択肢として、検討すべきでしょう。 審査機関は、その審査機関の審査員から学ぶことが多くありそうな場合は、引き続きの審査を依頼し、学ぶべきことが少なくなったら審査機関を変更するというスタンスでよいです。御社は高い審査料を払っているのですから選ぶ権利があります。 Q5審査で指摘されたことを役立てるにはどうすればよいか? A5審査で指摘された不適合や推奨や改善の機会の提供を経営の改善に活かすためのポイントを以下に述べてみます。 まず挙げられるのが、マネジメントシステムの改善点を探してもらうことです。審査員はコンサルティングが禁止されているし、規格要求事項以外では指摘できないけれども、改善点に気づくことは多々あります。 しかし、審査員として良かれと思い指摘をしても、受審企業の中にはまったく聞く耳を持たないで自社の妥当性を強調される場合があります。看板目的の登録であれば、それでよいでしょうが、推奨されるスタンスとしては、審査員に「経営改善につながる審査のアウトプット」を求めることでしょう。 例えば、初回会議で、「経営改善につながる審査のアウトプット」を期待していることを伝えることです。実際、私はこれを経験して、かなりプレッシャーを感じて審査をした経験があります。高い審査料に見合ように審査員の持てる力を最大限に発揮してもらうことを希望するのです。 例えば、管理責任者が、審査員に対し「3件以上の不適合(システムの改善点)を見つけてくれ」と依頼したとします。そうすると審査員は必死になって指摘を探してくれます。社外の審査員を外力としてのうまく活用するのです。 また単に文書化された指摘事項にのみ対応するのでなく、いかに審査員から多くのものを吸収するかというスタンスが非常に重要です。 ISO規格では、マネジメントレビューのインプットとして「監査の結果」を要求しています。おそらく多くの企業のマネジメントレビューでは、審査結果報告書が提示されたり、そのポイントが報告されたりしているのでしょう。 要はその中身が大切で、有効なアウトプットにつながっているかどうかです。審査結果の中で、当社のシステムの改善のネタになりそうなこと、当社製品、サービスの改善のネタになりそうなことを、単に審査報告書からだけでなく、審査員の話、審査を受けたときの審査員とのやり取りの中での気づき事項などを御社のマネジメントシステムの改善のネタとして、マネジメントレビューでインプットしているかということです。 ISO9001関連するページ ISO9001システム改善コンサルティングの詳細はこちらへISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティングの詳細はこちらへISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 +その2 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ISO9001 2008 追補改正版とは ISO9001:2015 とは ニーズで選べる支援内容 お客様のニーズにもとづき、ISO取得や改善に必要なサービス内容、工数等を設定できます。お気軽にお問合せください。 ISO9001品質マニュアルの改良のための書き換えサービスを実施しております。 ISO14001,27001など他規格との統合マネジメントシステムも対応しております。サービス内容はお客様との相談により対応しております。 ISO事務局の業務をアウトソーシングしたいというお客様のニーズへも対応しております。お気軽にお問合せください。 ISO9001システムの無料診断! タテックス有限会社では、ISO9001、ISO14001、Pマーク取得など、既存のマネジメントシステムを無料で診断致します。現状の抱えるシステムの問題点などとともにマニュアル類を送付して頂いてのマニュアルレビュー診断、あるいは訪問しての現地診断(交通費など実費はご負担して頂きます。)を実施しております。診断の結果の所見、改善の提案などのコメントを差し上げます。 ISO担当者だけでなく経営者も必見の情報と必ずなります。 ISO27001,ISO14001,ISO9001,Pマーク取得に関するお悩み・ご相談を無料メール相談でも受けしております。専門家のアドバイスを受けたい方、まずはこの無料サービスで、お気軽にお問合せください。 御見積り・ご相談等は信頼と実績のタテックスまでお問合せください。 お問合せは、ここをクリック ↓ お問合せ
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